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★臨死体験研究読本★
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』は、精神世界を論じながらも、具体性があるため、説得力があり、読み手にも理解しやすいものに仕上がっています。しかも、一向にテンションのおちない確信に満ちた筆致の迫力は全編に渡っており、かつてない熱気に満ちた力作です。◆これまでの外国の研究などの器用な整理やまとめをする日本の学者は多いでしょうが、本書は、独自の考察と分析によって外国の評価の高い研究を批判し、それらに対する自らの主張を明確にする、きわめてオリジナリティーの高い作品です。
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生と死の接点
評価:
河合 隼雄
岩波書店
生と死の接点

 西洋近代の自我は、男女を問わず、男性の英雄像で表される。怪物を退治した英雄が、怪物から奪い返した女性と結婚するという、西欧の昔話に典型的なストーリーは、西欧の自我像を端的に表現している。
それは、母親殺し、父親殺し(自立を阻む無意識的なものを断ち切る)の過程を経て、自らを世界から切り離すことによって自立性を獲得した自我が、ここに一人の女性を仲介として、世界と新しい関係を結ぶことを意味する。西洋近代の自我は、壮年男性の自我をモデルにしていると言ってよい。

 しかし、人間の意識にはいろいろなタイプがあり、ヨーロッパ型に対して、もっと他の、老の意識、女の意識、少年の意識などと名付けられるものがある。日本人の自我像が老若男女いずれの像によって示されるか難しいが、日本人の意識において母性優位は、河合が早くから指摘するところだ。

 いずれにせよ自我は、その統一性を保つために他の可能性を排除する傾向がある。かつて新興国だったアメリカは、フロイトの学説から、壮年男子像を強調する部分を受け取り、それで充分であったが、現在はユングも注目されるようになった。それは「名誉、権力、名声、そして女性の愛」(フロイト)というような、強い自我を確立していく人生前半の課題だけでは解決できない問題に直面したことを意味する。

 壮年男子像をモデルに頑張って来た自我が、これまで無視してきた半面に気づき、取り組んでいく課題が生まれたのだ。ライフサイクルという考えが重視され、老年も含めた人生の課題が考えられるようになったのは、欧米中心主義が当の欧米でも崩壊しはじめたことを意味するかも知れない。

 近代科学に代表される、可能性の飽くなき拡大や追求は、どうしても西洋的な自我と結び付いて、進歩発展や拡張の方にばかり進むが、本当の人間的な可能性は、老の意識、女の意識、少年の意識などを受容するところにあるだろう。

 また、科学の知は、自分以外のものを対象化し客観的な因果関係によって見ることで成立しているが、それによって自他、心身、世界と自我などのつながりは失われがちとなる。自分を世界の中に位置付け、世界と自分とのかかわりのなかで、ものを見るためには、われわれは神話の知を必要とする。
 それは、近代科学の発達を逆行させるものではなく、その知の基礎にあるのは「私たちをとりまく物事とそれから構成されている世界とを宇宙論的に濃密な意味をもったものとしてとらえたいとう根源的な欲求」(中村雄二郎)であるという。

 河合は、自分と世界を「宇宙論的に濃密な意味をもったものとして」捉え得る事例として臨死体験に触れているが、それは「そのような不思議な意識状態が存在し、その意識にとっては死後生の如きものが認知されたということであって、死後生そのものの存在については」判断を留保すべきであると慎重である。

 本のテーマはもっと広いが、私自身の関心からまとめみた。

JUGEMテーマ:精神世界の本
心理学全般20:34comments(0)trackbacks(0)
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「気と経絡」癒しの指圧法―決まった位置にあるツボなどない (講談社プラスアルファ新書)
評価:
遠藤 喨及
講談社
「気と経絡」癒しの指圧法―決まった位置にあるツボなどない (講談社プラスアルファ新書)

気について長年の治療と研究に基づく驚くべき発見と真の独創性に満ちた本だ。気に特別の関心がない人にも読むことをお勧めする。遠藤は、ある日患者の経絡がイメージとして見てとれるようになり、それを境に気についての様々な発見をしていく。それが治療効果という事実に裏付けされているだけに、気という奥深い世界にまったく新しい視野を開いてくれたような気がする。

経絡も経穴も絶対固定的なものなど存在しない。時代とともにあるいはひとり一人の中でも、つねに変化し、流動している。 経穴が変化することは、故中川雅仁氏も実践に基づいて主張していたし、私も自分の労宮が変化することで確認していた。 

また遠藤氏は、中国古典にない新しい経絡も多数治療中に発見している。中国古典の経絡経穴図を千年一日のごとく信じることが変化流動する気の世界の現実をいかに見失わせるか。気の真実がどこにあるかを知ろうと思うなら必読の本だ。 

JUGEMテーマ:代替医療全般
気功09:44comments(0)trackbacks(0)
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魂が癒されるとき―気功・ホリスティック医学・ガン治療をめぐる対話
評価:
帯津 良一,津村 喬
創元社
魂が癒されるとき―気功・ホリスティック医学・ガン治療をめぐる対話

帯津氏は、ガン治療の現場に気功を導入して大きな成果を上げる、気功界の代表的な人物。西洋医学と気功、東洋医学等を結合したガン治療の実践をまとまった形で読めて興味深い。

津村氏は、日本に気功を紹介した草分け的存在で、その文章にはつねに広い視野と見識、温かさに満ちる。その二人の対談が面白くないはずがない。

津村氏が日本に気功を紹介する過程での、帯津氏がガン治療の現場に気功を導入するうえでの、それぞれのいきさつや苦労を語る。二人とも外気治療に対し一定の評価をしつつも、金銭をとっての外気治療には批判的。あくまでも自己鍛錬が中心で、気功師はそれを援助するのがいいとする。

一貫して、人を癒す、癒されるということを狭くとらえず、武術気功、芸術気功、教育気功、環境気功など気功全体とのつながりのなかで治療文化を理解する。さまざまなジャンルを含む気功を、自己調和、生命場の調和を深めていく自己成長のプロセスとしてとらえ、その中で治療や癒し、宇宙との一体感というような「さとり」も理解する。

JUGEMテーマ:精神世界の本
気功23:10comments(0)trackbacks(0)
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宇宙とつながる気功レッスン
評価:
メグミ M. マイルズ
地湧社
宇宙とつながる気功レッスン

著者紹介によると、24歳の時に中国へ渡り気功を学び始め、その後、世界各地の音楽や舞踏など伝統文化に接しながら独自と気功体験を深めたとある。カナダに在住する人だ。中国で三人の先生について気功を学んだ頃の体験や、その後、個性豊かな一人弟子「ちゃーちん」の素朴・率直な質問に苦労して答えながら、気功を教えていく姿が、とても分かりやすく愉快な文章で書かれている。速読で必要なところだけ読もうとするのだが、ついつい普通に続けて読んでしまう。体験は、具体的に正直に書かれているようで、とても参考になるし、自分も気功を再開しようと、刺激になった。相性の合わない先生の元を去る話、樹木との気の交流の話、その他、様々な気の体感を上から教えるという形ではなく、自分が歩んできたプロセスとして書いているから親近感がもてる。また、師匠を選ぶときの人間を見る目などにこの人の人柄が出ており、書いていることは信頼できるなと感じる。気功を知らない人への入門書としてもおすすめだ。

JUGEMテーマ:精神世界の本
気功18:13comments(0)trackbacks(0)
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ポケットの中のダイヤモンド―あなたはすべてをもっている
ポケットの中のダイヤモンド―あなたはすべてをもっている

ガンガジは、アメリカ人女性だが、ラマナ・マハルシの弟子パパジによって覚醒を得たという。そのため、ラマナ・マハルシの教えに共通しながら、それでいて彼女独自の新鮮で平易で説得力のある言葉で覚醒の真髄を語っている。覚醒についてこのような語り方もあったのかという驚きをを感じた。私にとって大切な一冊になるであろう。

本を開いてランダムに言葉を拾ってみよう。

「‥‥傷つくことを厭わない、というのが何より大切なのです。傷つくことを受け入れる意思がなければ、あなたは愛することにも、死ぬことにも、生きることにも、存在することにすら前向きにはなれないでしょう。」

「徹底的に死ぬ覚悟ができなければ、徹底的に生きることはできません。そして死の恐怖と徹底的に向き合う覚悟がない限り、徹底的に死ぬことはできません。あなたが本当に死の恐怖と向き合えるなら、あなたは心安らかです。決してしなないものの存在に気づくからです。」

JUGEMテーマ:精神世界の本
評価:
ガンガジ
徳間書店

★特選の本14:17comments(0)trackbacks(0)
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バイブレーショナル・メディスン―いのちを癒す「エネルギー医学」の全体像
評価:
リチャード ガーバー
日本教文社
バイブレーショナル・メディスン―いのちを癒す「エネルギー医学」の全体像

読書することの醍醐味をたっぷり味わった。従来の医学から無視されがちな様々な癒しの技法を統一的に説明し、きわめて雄大なスケールで波動と人体、波動と病や癒しとの関係を明らかにする。

人間は、「多次元的存在」をなす生命体である。ひとりの人間のなかには意識の多様な周波数帯が共存している。人間は、目にみえる物質的身体と眼にみえない高次エネルギー身体が複雑に結合したものである。本書は、これまでの実証的な研究を総動員してきわめて用意周到に、しかも大胆に、エネルギーの「多次元的組織体」としての人間を描き出し、それに基づいて病と治癒の仕組みを解明する。

この分野についてこれだけ実証的な考察と理論化が徹底的になされた意義ははかり知れない。以降、肯定的、否定的、どちらにせよ、この本を踏まえることなしに代替医療の分野を語ることはできないのではないか。それほどに重要な本だと思う。

JUGEMテーマ:精神世界の本
★特選の本20:40comments(0)trackbacks(0)
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臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証
評価:
石井 登
アルファポリス
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証

◆‥‥久し振りに、本当に久し振りに、本を読むことに熱中しました。‥‥こんないい本を書いてくださったことに心からお礼を申し上げます。

◆私は、およそ20年まえに「臨死なき臨死体験」をしまして、肉体的には何も異常なしに「光」だけを経験しました。その後、人に知られると「狂ったんじゃかいか」と思われそうで、誰にも言わずに隠したまま過ごしてきました。‥‥

◆(この本)を読ませて頂いて、「これだ、これだ。これこそ僕のいいたかったことだ!」と、大袈裟に思われるかも知れませんが、飛び上がるような心持ちでした。

◆その一つは「この光は幻覚ではなく、現実の経験だ」ということ。第二に「この光は仏教における『光明』や、『悟り』にも相当する深い意味のある経験だ」とうこと。本当にその通りだと思います。

◆(この本)は実に冷静に、考え抜いて論旨を展開していらっしゃいますが、僕は少しお恥ずかしいくらい感情的に、そしてまた興奮しています。(読者Y・I氏の感想より)

JUGEMテーマ:精神世界の本
★特選の本20:24comments(0)trackbacks(0)