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★臨死体験研究読本★
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』は、精神世界を論じながらも、具体性があるため、説得力があり、読み手にも理解しやすいものに仕上がっています。しかも、一向にテンションのおちない確信に満ちた筆致の迫力は全編に渡っており、かつてない熱気に満ちた力作です。◆これまでの外国の研究などの器用な整理やまとめをする日本の学者は多いでしょうが、本書は、独自の考察と分析によって外国の評価の高い研究を批判し、それらに対する自らの主張を明確にする、きわめてオリジナリティーの高い作品です。
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沢木興道聞き書き―ある禅者の生涯 (講談社学術文庫 (639))
評価:
酒井 得元
講談社
(1984-01)
◆『沢木興道聞き書き―ある禅者の生涯 (講談社学術文庫 (639)) 

沢木興道(1880年6〜1965)は、昭和を代表する日本の曹洞宗の禅僧である。タイトルに「聞き書き」とあるように、沢木興道が話したことを内山興正が筆記し、さらにそれを酒井得元が編集して、書き改めたものであるという。いずれにせよ、こうした記録が残ることによって、金も名誉も求めず、ひたすら求道に徹し、仏道に一生を捧げた一禅者の生き様が、強烈な印象をもって私たちに働きかけてくる。読み始めると夢中になって止められなかった。

沢木興道とは、直接なんのつながりもないが、私が近年いちばん影響を受けたガンガジの『ポケットの中のダイヤモンド―あなたはすべてをもっている』の中で、さらにいちばん印象に残り、度々思い出すのは、次のような言葉である。

「精神的な探求とは実は死の探求であり、喪失の探求です。多くの人が、開悟を求めて精神的な探求を始めます。が、真の精神的覚醒とは何もかも失うことを通して得られるものなのです。」p317

ここで「何もかも失う」は、「何もかも手放す」と言い換えることもできるだろう。そしてほとんど「何もかも手放す」生き方を貫いたのが沢木興道だったのだ、と私は感じる。

沢木興道は語る、「仏法は餌食拾いの方法ではない。自分の本質が生きる生き方である。もしも食が授からなかったら食わずに死ぬという覚悟が、そのころからできかけた。」

その覚悟ができかけたというのは、18歳のころだという。そして彼は自分の半生を次のように振りかえる。

「食わされれば食う、食わされなければ食わぬ。衣類も着せられれば着るが、自分では着ぬ。一切生活を追い求めることはしないというのが、わしという人間の日常である。『ただ真っ直ぐむこうを向いて行くばかり』というのが、これまでのわしの一生であったが、今後もそうであろう。」

「ただ直ぐむこうを向いて行くばかり」というのは、もちろん仏道のことだ。この本を読むと、沢木興道という人はこういう生き方を実際に貫いた人だということがよく分かる。金や名誉や地位といった、「自己」拡大のための道具立てに一切執着せず、ただひたすら「真実」のためにのみ生きる。そこに本当の修行の姿があると、最近わたしも切実に思う。この本の魅力は、そういう生き方を貫いた男の真実さがまっすぐに伝わり、自分もそういう生き方をしたいと、思わせる力をもっていることだ。

結局人は、すべてを失って死んでいかなけれならない。しかし、すべてを失うから、一切が虚しくなるのではない。逆に、すべてを失うことが実感されればされるほど、本当に大切なものが見えてくるのだ。

JUGEMテーマ:精神世界の本
仏教・インド思想21:53comments(0)trackbacks(0)
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