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★臨死体験研究読本★
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』は、精神世界を論じながらも、具体性があるため、説得力があり、読み手にも理解しやすいものに仕上がっています。しかも、一向にテンションのおちない確信に満ちた筆致の迫力は全編に渡っており、かつてない熱気に満ちた力作です。◆これまでの外国の研究などの器用な整理やまとめをする日本の学者は多いでしょうが、本書は、独自の考察と分析によって外国の評価の高い研究を批判し、それらに対する自らの主張を明確にする、きわめてオリジナリティーの高い作品です。
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脳がよみがえる断食力 (青春新書INTELLIGENCE)
断食の様々な効果について、その生理学的な根拠についても詳しく解説しており、充分に説得力がある。この本でとくに強調しているのは、断食が総合的な「脳力」を高めるということである。つまり、断食後に頭が冴え、記憶力や理解力が増すというのである。

著者自身が、若き日にある病気に悩まされていた。病院を転々としたが悪化するばかりだった。ある雑誌で断食で病気を克服した体験記を読んで自分も実践した。母に野菜ジュースをつくってもらい、数日間それだけで過ごした。その結果、病気はウソのように治り、身長も急に伸び、成績もよくなった。その不思議な体験が人生を変えたという。ちなみに断食や少食の良さを説くこの分野のリーダーたちも、自分の病気を断食で治した経験を持つ人が多い。『少食の力』の甲田光雄や『 「半断食」健康法 』の石原 結實などである。

多くの体験者が断食後に「頭も体も生まれ変わった気がする」と言う。爽快感や自由感、充実感をもち、イライラしなくる。自分らしさを取り戻し、何にでも感動できるようになるという。断食で脳が活性化する理由として、断食は脳に必要な栄養、とくに糖分の栄養が絶たれことで、シャペロン(タンパク質の変性を阻止し、修復をする)が種チュするからではないかと、著者は考えている。また断食によって「ケトン体」が体内に生ずると脳のα派が増えるという相関関係が確認され、そのメカニズムについても詳しく語られているが、ここでは詳しく紹介できないので本を読んでもらうほかない。

この本では、断食のデトックス(解毒)効果も強調され、その科学的な根拠も述べられている。印象深かったのは、1968年、九州・福岡を中心に起った「カネミ油症事件」だ。九州大学との共同研究の結果、政府はPCB中毒の治療法として、断食療法を正式に採用し、「断食療法、ほぼ9割の効果」と当時の新聞でも報道されたという。有害物質は脂肪に蓄積されやすい。断食でその脂肪が燃えてエネルギーを作ると、蓄積された有害物質は、血液中に遊離して肝臓から体外へ排出されるのだ。

とこあれこの本を読んで私自身、再度断食に朝鮮する気持になった。
食と健康12:14comments(0)trackbacks(0)
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朝食抜き!ときどき断食!―免疫力・自然治癒力健康法 (講談社プラスアルファ新書)
評価:
渡辺 正
講談社
(2003-12)
◆『朝食抜き!ときどき断食!―免疫力・自然治癒力健康法 (講談社プラスアルファ新書) 

なぜ朝食抜きの小食が人間の生理にかなった素晴らしい健康法であるのかが、たいへん分かりやすく紹介されている。この著者も朝抜きの小食と同時に一日断食を取り入れることの相乗効果を強く訴えている。これもまた、根拠の薄い現代栄養学や対症療法にすぎない現代医学への痛烈な批判になっている。しかも長年の実践とその成果をもとにした説得力のある批判だ。

先に紹介した甲田光雄氏の実践と細部の主張において若干の違いはあるが、基本はほとんど違わない。それもそのはずで、ともに西式健康法(西医学健康法)を実践する代表的な医師だからだ。私は、この方面のことはほとんど知らなかったのだが、甲田氏の本をきっかけに西式健康法のことを知り、西式健康法の伝統を受け継ぐ何人かの医師たちがいることを知ることができて本当によかったと思う。こうした医学的な実践は、点数主義による現代の医療制度のなかでは、利益を無視した奉仕的な精神で行わざるを得ない。甲田氏や渡辺氏は、そういう貴重な医師たちなのだろう。

以下、この本にしたがってなぜ朝食抜きが優れているのか、箇条書きにしてみよう。

 孱影の活力は朝食によって作られる」のではない。
前日の夕食でとって食べ物は、眠っている間に消化吸収される。余分なエネルギーは脂肪になる。予備エネルギーとなった脂肪が肥満の原因となる。前日に普通に夕食をとっていれば、体はエネルギーに満ち溢れている。朝食を抜いたくらいでエネルギー不足に陥ることはなく、むしろ栄養過多の現代人には、朝食を抜くくらいの方が肥満予防になる。

私も、朝はほとんど食べないと同じだし、一日断食のときは、水かお茶くらいしか飲まないが、エネルギー不足になったとか、頭がボーっとしたとかは全くない。むしろ体が軽く爽快だ。たぶん、普段朝食を食べる人が急に抜くとボーっとしたりするのだろう。

以下、一日何項目になるか分からないが数日にわたって朝食抜きの根拠を紹介しよう。

 孱影の活力は朝食によって作られる」のではない。(その理由すでに説明した。)

朝食を抜いても脳は充分に働く。
これもよく言われる反論だ。脳のエネルギー源はブドウ糖で、脳はそれを貯蔵することはできないから、ブドウ糖に変換される炭水化物や糖分を補給しないと脳が活性化しないとされるのだ。しかし人間は、糖が不足しても、肝臓は筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解して血糖値を一定に保つから、血液中の糖が不足して脳に栄養がいかないことはまずありえないという。

D抜きの方が宿便がたまらない。
起きてすぐの体は、前日までの余分な脂肪や栄養素を消費する「排泄モード」になっているから、食べるより排泄を優先する方が生理にかなっているのだそうだ。午前中に食べ物が入ってくると、排泄と同時に消化吸収もしなければならず、内臓の負担が増す。そのため排泄がおろそかになった腸には消化しきれない宿便がたまり、それが様々な病気の原因になる(リュウマチや神経痛すら宿便の毒素に関係すると言われる)。朝食を抜けば、空腹時に腸を動かすモチリンというホルモンが分泌され、腸が収縮し、便が出やすくなる。

☆私の体験から
△砲弔い討蓮∋笋盞亳嚇にその通りだと思う。朝食を抜いたから頭の働きが鈍ったと感じたことはない。ボーっとしたこともない。むしろ消化に血液を奪われない分、頭はさえるはずだ。胃が休まってすっきりと爽快な気分で、仕事にのぞめる。むしろ脳はクリアな感じだ。

つ食で自律神経が乱れる。
朝は眠りから目覚め、活動を開始するので交感神経が働く。食事に関係するのは逆に副交感神経なので、朝食をとると緊張がゆるみ、鼓動数、血圧などが低下する。一日の活動に向けて交感神経が高まっているところで、朝食により体は逆の動きを強いられる。体のリズムが混乱し、強いストレスとなる。

ツ食後の胃は血液不足になる。
朝食をとると血液の流れにも問題が生じる。朝は通勤そのほかの運動で筋肉は相当の血液を必要とする。朝食をとると血液は胃に集中しなければならないのに、実際には体を動かしているので、胃は少ない血液で消化をしなければならず、これが胃にとって相当の負担となる。血液不足にともなって胃粘膜を守る粘液の分泌が少なくなるので、消化のための胃酸やペプシンが胃壁を刺激し、胃潰瘍になりやすくなる。

☆それにしても
これだけ並べられると、そうかも知れないと思わないだろうか。それぞれの説明は理にかなっており説得力がある。しかも、著者自身が多くの実践によって朝食抜きの効果を実証している。ある村の人々を説得して朝食抜きを試させたところ、食べていたときより疲れにくいということで、朝食抜きが村全体に広まったという。そして胃腸病、高血圧、脳溢血、心臓病、神経痛などの症状が減ったという。

それにしてもわが家族も含めて、朝食抜きは体に悪いという固定観念が蔓延しているのには驚く。現代医学や栄養学の説くところがそのまま盲信されてしまい、これだけの材料を並べられても、それじゃあ試してみようか、というところまで行かないようだ。実は、わが妻や娘もそうで、ダイエットを気にしながらも朝食だけはしっかり食べている。ここでまとめたものをプリントアウトして渡そうと思っているのだが。

JUGEMテーマ:代替医療全般
食と健康00:15comments(0)trackbacks(0)
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「半断食」健康法 
評価:
石原 結實
講談社
(2004-10-21)
◆『 「半断食」健康法 

著者は、西洋医学の医者であるが、若き日に体が弱く、「過敏性大腸炎」にそうとう苦しむ。種々の民間療法の本を読み漁り、二木謙三の『食べ物と病気』や西勝三の『原本・西式健康法読本』に出会う。そこで「少食がよい」「青汁が効く」などと知り、朝食をキャベツとリンゴのジュースにしたら、4年近く悩んだ「下痢としぶり腹」が治ったという。甲田光雄氏も西式健康法に出会い、少食・断食の甲田療法に突き進むが、共に原点が自分の病気の癒しだったことが興味深い。自分の体で知ったことは、いくら西洋医学の説と相容れなくとも、信じざるを得ないだろう。

いくつかの少食・断食の本を読んだが、相互に細部の主張は若干差がある。しかし、少食や断食がいかに健康にとってプラスであるかの理由についての説明は、基本的なところでは変わらない。この本は、断食の医学、断食の生理についてより多角的に書かれているので参考になった。断食関係の著者の違う本を何種類か読むと勉強になる。

東京都知事の石原慎太郎が、10日間の断食道場に毎年通っていることはすでに知っていたが、この本を読んでそれが伊豆にある石原結實氏の「断食道場」であることを知った。断食といっても、この道場の場合は比較的楽なもので、朝は人参リンゴジュース三杯、10時ごろに具のないみそ汁、昼に人参リンゴジュース三杯、三時に生姜湯、夕方に人参リンゴジュース三杯、黒糖を加えて飲む生姜湯を何杯飲んでもよいというもの。こことは限らないが、私もチャンスがあれば挑戦したくなっている。

この本では、断食や小食の生理学を多角的に論じている。参考になったことを箇条書きしてみる。

1)脳のエネルギー源はブドウ糖で、脳はそれを貯蔵することはできないから、ブドウ糖に変換される炭水化物や糖分を補給しないと脳が活性化しないとされる。しかし人間は、糖が不足しても、肝臓は筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解して血糖値を一定に保つから、血液中の糖が不足して脳に栄養がいかないことはまずありえないという。

脳は、ブドウ糖だけをエネルギー源とするが、断食などをすると50パーセントはケトン体のβ―ヒドロキシ酪酸をエネルギーとして使い、ブドウ糖は30パーセントにすぎないという。ケトン体は、脂肪が分解されてできる物質である。つまり、断食をすると、体内の糖分が尽きるので、脳は体内に蓄えられた脂肪をエネルギー源として使用するようになる。しかもケトン体は、脳にα波を増やし、脳下垂体からはβ―エンドルフィンとう快感物質の分泌を増やす。つまり、心はさわやかになり、平穏になって、とてもリラックした状態になる。以上は、甲田光雄氏が書いていたことだ。

石原氏もいう、空腹になると血糖値が下がるが、血糖値を上げるメカニズムは、体内にいくつもある。血糖値を上げるホルモンが、アドレナリン、グルカゴン、サイロキイン、コーチゾール等々いくとも存在する。つまり人間は飢餓になれており、対応方法が多い。しかし食べすぎで血糖値が上昇したときは、すい臓から分泌されるインシュリンしか、それを下げることができない。

2)「吸収は排泄を阻害する」のが人体のセオリーである。食べするぎるさらに排泄が悪くなり、逆に「食べない」「小食にする」と排泄がよくなる。断食中は、口臭、目やに、尿の量、発疹等々、排泄が活発化する。血液中の老廃物が出て、血液が浄化される。病気の根本原因は、実際の要求より多量に食べることである。余分に食べた食物は体内に蓄積され、血管を塞ぎ、血液の循環を悪くする。これが万病の原因である。断食は、蓄積された老廃物を排泄する。

3)生命に必須の重要臓器は、断食中も、当然たんぱく質を必要とするので、生体は、○○炎という炎症、病変のある組織、腫瘍、水腫などの、本来健康体には存在しない、異質の組織(病気)に存在するタンパク質を利用する。また血中の余分な糖分も同様に利用される。その結果、こうした病変は消失する。これを「自己融解」という。

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食と健康23:01comments(0)trackbacks(0)
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週末断食―空腹から見えてくる「空」の思想
評価:
久保田 展弘
マガジンハウス
(1998-11)
◆『週末断食―空腹から見えてくる「空」の思想

著者は、『日本多神教の風土』などの著書のある比較宗教学者である。たまたま一日半ほど断食してみたら気分が変わったことがきっかけで週末断食を始めたという。若き日に年末年始の接心(座禅)で、一日二食の最低限の食事、3時間の睡眠で8日間を過ごしたあと、試みに長い石段を全速力で三往復したが、息ひとつ切れなかった。食べなくとも、いや食べない方がからだはリズムカルに快適に動く、という体験をした。そんな体験も週末断食へのきっかけになったらしい。ただし、毎週やっているわけではないし、本格的な10日間断食などにも挑戦していないから、自分の体験を掘り下げていくという本ではない。その点は期待はずれだった。

しかし、比較宗教学者としてのフィールド・ワークは豊富で、その体験的な取材などを基にして書かれた千日回峰行者の記録や山岳修行者の記録は参考になった。

回峰行者は、一日に40キロ、最長で84キロも山を駆け巡る回峰中も、一日の食事はわずか千五百キロカロリー。内容は、塩茹でのジャガイモ2個、ごま和え豆腐半丁、熱盛りうどん少々。これだけである。便は、3日に一回ぐらい、ウサギのウンチみたいなのがポロリと出るだけだという。これであの超人的な修行をやり遂げるのである。現代栄養学がいかにでたらめかが、実によく分かる。回峰行者は、食べたものを100パーセント近くエネルギー化しているのだ。私たちが日ごろ、あれだけ多くのものを食べるのは、排泄と体に余分なものや毒素を溜め込むためだけに、なのかも知れない。

ガンジーが、しばしば断食を行ったことはよく知られている。著者は自らが断食を行うようになって、ガンジーの『自伝』の読み方が変わったという。私も『自伝』をぜひ読みたいと思った。ガンジーは自伝のなかで、断食は自己抑制という目的に達する手段の一つだが、それがすべてではないと述べながらも「肉体の断食に精神の断食がともなわないとしたら、それは虚偽と不幸に終わることになる」といった。精神の断食は欲望を絶つことである。著者が断食をしている実感からも、肉体の断食と精神の断食は、確実に一体だという。

また著者は、断食によって自分の身体に空間のようなものと感じ、その内面に意識がそそがれたとき、物は少ないより多いほうがよいとか、遅いより早いほうがよいというような価値観がうすれてしまうという。この「空間のようなもの」という感じは、私にはよく分からない。しかし、少なくとも断食が私の求道の精神を刺激することは確かなようだ。

ガンジーは、「わたしの断食はたとえば、目と同じくらいにわたしには必要なのです。目が外の世界にたいするように、断食は内なる世界にたいするものなのです」といったという。たしかに断食は一人の人間の日常生活におけるものの見方、とらえかたを、少しづつ変える力をもっているようだ。私も一日断食をはじめて確実に変わったといえる。

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朝食を抜くと病気は治る―朝食抜きで病気の9割が改善すると247名の調査でわかった! (ビタミン文庫)
評価:
甲田 光雄
マキノ出版
(2005-03)
◆『朝食を抜くと病気は治る―朝食抜きで病気の9割が改善すると247名の調査でわかった! (ビタミン文庫)   

甲田氏の著作は何冊か読んだが、この本の独自性は、朝食抜き一日二食を長年実行している247名へのアンケート調査の結果を明らかにし、朝食抜きの効果を説得力をもって証明していることだ。

さらに甲田医院に来院している患者で朝食抜きを実行しはじめた39人に三ヶ月ごとにいくつかの検査を行い、朝食抜きによる変化を実証的に裏付けている。これだけデータを並べられると、もはや疑いの余地はないと思うのだが、世の常識はそれでも事実の受け入れに抵抗をしめすようだ。私の妻も娘も、ある程度の関心は示すものの、朝食抜きの完全実施までには至っていない。

今度の本で私が注目したのは、朝食抜きを実施する来院患者39名に、血液中のリンパ球と顆粒球の割合を三ヶ月ごとに調べていることだ。例の福田−安保理論では、リンパ球と顆粒球の割合が適切に保たれることで免疫力が維持され、健康が増すとされる。朝食抜きでリンパ球と顆粒球の割合にどのような変化が現れるかを見ることで、その効果を実証的に確認できるわけだ。

ストレスは主に交感神経を緊張させて、副交感神経の働きを抑制する。それによって自律神経のバランスが崩れる。白血球のうち、顆粒球が過剰に増え、リンパ球が減少して免疫力が低下した状態になるのだ。

朝食抜きを実行した患者の血液を調べると、顆粒球とリンパ球の割合が改善し、免疫力が強化されたことが明らかになった。これはきわめて重要な注目すべき調査結果だと思う。朝食抜きが、免疫力を高めることが数字の上でも実証されたのだから。

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食と健康19:29comments(0)trackbacks(0)
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プチ断食健康法 やせる、きれいになる、病気が治る (PHP文庫)
評価:
石原 結實
PHP研究所
(2005-07-01)
◆『プチ断食健康法 やせる、きれいになる、病気が治る (PHP文庫) 

ピンクの表紙で「プチ」のつくタイトルは、いかにも女性向のダイエット本の印象だが、中身は断食についての医学的なデータも豊富で、なぜ断食が心身の健康にプラスに働くかが、説得力をもって語られている。甲田氏の説明とは若干角度が違うので、その意味でも参考になる。甲田氏は多くの病気の原因を宿便に求めるが、石原氏は血液に求める。宿便の毒素が腸から吸収されて血液を汚すのだから、基本的には同じことなのだが、両者の説を重ね合わせると、より説得力を増すように感じる。

プチ断食(朝食抜き)と一日断食を実行する身としては、断食の生理が現代医学の知見を駆使して語られることに、読んでいて興味が尽きない。

断食に入ると、「最初の半日で、血液中のブドウ糖が使われてなくなると、脂肪や病気の細胞のタンパク質が利用されるので、空腹感がなくなる。そうした代謝が安定する3〜4日目より、気分が爽快になってくる」。これが断食の途中から空腹感がなくなる一般的な理由だ。この説は、すでに他でも何回か紹介した。

ところで九州大学の大村裕博士によると、60日間の絶食実験をしたネズミは、脳の満腹中枢を刺激する物質が、血液中に増加することが分かったという。この物質も断食中の空腹感をなくす理由になっているらしい。

断食中に血液中の糖分が不足すると、それに代わるカロリー源として中性脂肪が利用されるという。中性脂肪は、分解されて遊離脂肪酸になり、脳や赤血球、白血球の細胞のように糖でしか生きていけない細胞以外のすべての細胞のエネルギー源になるという。この離脂肪酸さんは、肝臓で代謝されてケトン体に変わる。ケトン体の増加も、満腹中枢を刺激するという。

私自身、一日断食の翌日、復食前にほとんんど空腹感がなくなる。それは上のような生理によるということで、ひじょうに興味深い。しかも、無駄な脂肪や病気の細胞を使ってくれるのだというから、うれしい。

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食と健康19:21comments(0)trackbacks(0)
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食べ方問答―少食のすすめ 我が心の師に健康道の奥義を訊く!
評価:
甲田 光雄,サンプラザ中野
マキノ出版
(2004-09)
食べ方問答―少食のすすめ 我が心の師に健康道の奥義を訊く!

甲田光雄氏とサンプラザ中野さんの対談だ。サンプラザ中野さんも、甲田氏にかなり心酔しているのが読んでよくわかる。私もこの本を読んで甲田療法の素晴らしさにますます強い感銘を受けた。 この本では、サンプラザ中野さんがみずからの実践を踏まえつつ甲田氏に率直に質問し、そのやりとりの中で甲田医学、甲田療法の全体像がつかめるようになっている。わかりやすく、しかもていねいに語られており、この本があれば、甲田療法をすぐに実践できる。

とくに、甲田理論に基づいて何を、どのように食べたらよいのかが、非常に詳しく具体的に語られているので、実践の上でも大いに参考になる。 甲田医学関係の本を読むのは、これが4冊目になるが、1冊ごとに新しい発見があり、教えれることが多い。現代栄養学や現代医学が、人間の体についていかに一面的な理解しかもっていないかということが、いやというほど分かる。この本ではとくに、個々の食べ物や栄養素、ビタミン等という視点から、その思いを強くした。

サンプラザ中野さんは、朝食抜きはもちろんのこと、昼食では有機栽培野菜で自ら野菜ジュースを作り、玄米を粉にひいて食べているそうだ。私はまだそこまでできないが、徐々に甲田療法が勧める玄米・生菜食に切り替えていければと思う。西式健康法の運動法も取り入れていこう。

この本で印象に残ったいくつかのことを箇条書きしてみよう。

☆甲田療法は、排便を促し、宿便をため込まないために朝食を抜くことを勧める。現代医学は、朝食は午前中のエネルギー源として必要だとするが、甲田理論では、朝食抜きでも体はエネルギーを作り出すとされる。脳は、ブドウ糖だけをエネルギー源とするが、断食などをすると50パーセントはケトン体のβ―ヒドロキシ酪酸をエネルギーとして使い、ブドウ糖は30パーセントにすぎないという。ケトン体は、脂肪が分解されてできる物質である。つまり、断食をすると、体内の糖分が尽きるので、脳は体内に蓄えられた脂肪をエネルギー源として使用するようになる。しかもケトン体は、脳にα波を増やし、脳下垂体からはβ―エンドルフィンとう快感物質の分泌を増やす。つまり、心はさわやかになり、平穏になって、とてもリラックした状態になるのである。

☆健康のための食の真髄は、いかに省くかにある。玄米と黒パン、野菜、豆、海藻、ゴマ、小魚だけを食べていれば、栄養は充分足りて他は何もいらない。たんぱく質は豆と小魚を食べれば充分。ほかに生水と柿の葉茶、塩少々で健康が増進し、病気になりにくい体になる。玄米菜食の小食療法を実行すれば、栄養補助食品は必要ない。小食にするほど、質のよい食品をとることが重要になる。

☆ビタミンCは、鉄やカルシウムの吸収をよくするし、脳の機能もよくする。抗酸化作用があるし、免疫力もあげる。柿の葉茶など天然のビタミンCの方が体内に長く残りやすい。たくさんの薬草茶があるが、健康茶としては、柿の葉茶がいちばんいい。

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食と健康14:52comments(0)trackbacks(0)
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長生きしたければ朝食は抜きなさい―体の不調を根本から改善する驚異の「甲田式健康法」とは (KAWADE夢新書)
評価:
東 茂由,甲田 光雄
河出書房新社
(2002-08)
長生きしたければ朝食は抜きなさい―体の不調を根本から改善する驚異の「甲田式健康法」とは (KAWADE夢新書)


甲田光雄の医療実践の本。ただし著者は医学ジャーナリスト東茂由。甲田光雄の医療理念と実践法のエッセンスを紹介する本で、たいへん読みやすい。私にとってはまたまた実に刺激の多い本だ。

小食こそが健康の原点だというのが甲田療法の根本だ。試しに、体調が悪いと思ったら、食べる量をすくなくしてみれば、それだけで体調がよくなり、血液検査の数値が改善されるという。 食生活に問題があるから、内臓の働きが低下し、老化が早く進み、髪がうすくなったり、シミができたりするのだという。食事に気をつけ小食を保っていれば、たとえ90歳になっても髪の毛は黒く豊かに、シミもあまりでない。 大食すると就寝中も食べ物を代謝するのに追われ、長時間寝ないと疲れがとれない。小食で夜食もとらなければ、就寝中に体に余分な負担がかからず、短時間で熟睡でき、目覚めもすっきりするという。 夜食をとったときと、とらなかったときとでは、朝の体調に大きな差が出る。しかも夜食をとらない生活を数日続けただけで、その後夜食をとった翌朝の体調の悪さが敏感に分かるようになるという。それだけ異状を察知する感度が鋭くなるのだ。

朝食をとらないと体に悪いというのが現代栄養学の常識のようだが、この本は、そういう現代栄養学のうそをことごとく覆していく。朝食を食べると血液は胃腸へ回され、腎臓はお留守となって、そのぶん老廃物を排泄できなり、さらには宿便をためこむことになるという。少なく食べて老廃物を完全に排泄することが大切だ。朝食はむしろ有害である。午前中は、老廃物を排泄して、胃腸を休ませるときで、その時間帯に食べると排泄にブレーキをかけるという。慣れてくると朝食を食べないほうがむしろスタミナがつくという。胃の負担が軽くなり、栄養物が効果的に吸収されるからであろう。 現代医学の「常識」が頭にこびりついてしまっている人には、なかなか受け入れがたいだろうが、この本を読めばきわめて説得力のある説であると納得できる。著者自身の長年の経験と、医者としての医療実践に裏打ちされた説だからである。

私自身、実験したが、たった一日昼食を抜いただけで、明らかに調子よく体が軽く、爽快になった。 その後、二食どころか一日ほぼ一食を実験しはじめたが、スタミナ切れどころか、むしろ気分爽快でであった。

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マクロビオティック入門―食と美と健康の法則
評価:
久司 道夫,増田 忠士
かんき出版
(1997-08)
マクロビオティック入門―食と美と健康の法則

著者は、アメリカを中心としたマクロビオティック食の普及に重要な役割を果たした人だ。私自身、玄米生菜食を中心として朝食抜きや一日断食を勧める甲田医学に関心を持ち、その一部を実践するようになって、マクロビオティックへの関心も深まった。マクロビオティックと甲田医学には多くの共通点があるが、若干の違いもある。その共通点は何か、違いは何か、という意味でも面白く読める。

肉、卵、乳製品、砂糖をやめ、穀物と野菜を主体としてい点は、マクロビオティック食と甲田療法が勧める食事とはほぼ共通だろう。大きな違いは、甲田療法では生菜食を勧めるのに対して、マクロビオティックでは、とくに生菜食を強調しているわけではないということだろうか。 この本で興味深いのは、食材の陰陽を強調し、そのバランスの大切さを説いていくることだ。ただ、何が陰で何が陽かについては、素人の私にとっては充分に説得力のあるものではなかった。このあたりがまだ素直に入り込めないところだ。しかし、食事の改善による各種病気の治癒例は、興味深く説得力がある。著者は、マクロビオティック食を世界各地で指導しており、その個々の事例がこの本に散りばめられているのだ。

マクロビオティックの考え方は、食生活を正し、血液を変え、血液を浄化することで自然治癒力を高めることである。現在の医学は、たとえばエイズに対して、ウィルスを追いかけてこれをいかに殺すかに専心するが、自然の抵抗力を増加させてウィルスの活動を抑えたり、消滅させようという発想がない。だからマクロビオティックは、近代医学の範疇にはいってこないのだという。

食物が正しくないと経穴がふさがる。脂肪分が多いと、汗腺の穴も脂肪でふさがり汗が出にくくなる。排泄が充分に出来ないと、脂肪やタンパク質の多い高エネルギーが蓄積させる。砂糖、肉、アルコール、香辛料などのエネルギーがたまり、細胞が分裂する以外に方法がなくなる。これがガンだという。 皮膚病や皮膚のアレルギーを起こす人と起こらない人とを比べると、皮膚のアレルギーを起こす人の方が、内臓にガンができる確率が五分の一と少ないという。皮膚を通して排泄作用が働くから、内部に蓄積することが少ないのだ。

排泄を重視し、血液を浄化して自然治癒力を高めるという考え方は、甲田光雄、石原結實らの考え方と共通するものである。 最後に、やはりと思ったのは、電子レンジを危険性に触れていることだ。自然界にはありえない急激なエネルギーを与えて食物を変質させるのだから、健康によいはずがないと指摘する。電子レンジだけでなく電気で料理をすることも避けたほうがよい。著者をたずねる人で、ガンでなくなった人の90パーセントが電気を使って料理をしていた。そしてガスで料理をしている人のほうが回復が速い傾向があったという。

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世界が認めた和食の知恵―マクロビオティック物語 (新潮新書)
評価:
持田 鋼一郎
新潮社
(2005-02)
世界が認めた和食の知恵―マクロビオティック物語 (新潮新書)

マクロビオティックとその発展を担った石塚左玄、桜沢如一については、島薗進『“癒す知”の系譜―科学と宗教のはざま・ニューヒストリー近代日本』(吉川弘文館、2003年)で、ある程度は知っていたが、あまり興味をもてないでいた。桜沢如一の説く無双原理(易)や、身土不二論にどんな説得力があるのか、あまり語られていなかったからかも知れない。

本書は、非常に興味深く読むことができ、俄然マクロビオティックへの関心が高まった。マクロは「大」を、ビオスは「生命」を意味し、マクロビオティックは日本古来の食の知恵を生かした食養法のことである。健康と長寿のためには玄米菜食を中心とした伝統的な和食がもっとも望ましいという医食同源の主張だ。

書店で見たりマスメディアから判断するかぎり、この言葉自体は日本ではあまり一般化はしていないようだ。しかし、少しでも食と健康のことに関心のある人々にとっては、マクロビオティックの考え方そのものはなじみ深いかもしれない。

この本が興味深かったのは、第一に桜沢如一の具体的な生き様を通して、その一見常軌を逸するかに思える大胆さ、行動力、スケールの大きさ等がかなり分かったからである。無双原理(易)や身土不二論ももう少し詳しく勉強すれば、何かしら説得力のある主張なのかもしれないと思わせるものがあった。彼の反戦の主張や行動、世界連邦主義やその運動にも改めて関心を持った。

第二に、彼の食養論に基づく実践が多くの病気を治している事例を読んで、科学的なデータとしては充分とはいえないが、ここには無視できない真実があると感じさせてくれるからである。また、桜沢は小食や断食を直接のテーマとはしていないが、玄米菜食は明らかに小食と関係が深い。両者がどうからんで健康や病気の治癒に関係してくるか、大いに関心をそそられた。

第三に、桜沢如一の弟子の一人・久司道夫の歩みについて詳しく知ることができた。彼についてはほとんどまったく知らなかったが、桜沢によってアメリカに送り込まれ、アメリカでマクロビオティックをここまで普及させるのに多大な功績のあった人物である。アメリカでの普及にともなう苦労や挫折、にもかかわらずじわじわと着実にアメリカに定着していくプロセスも、興味深く読むことができた。

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