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★臨死体験研究読本★
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』は、精神世界を論じながらも、具体性があるため、説得力があり、読み手にも理解しやすいものに仕上がっています。しかも、一向にテンションのおちない確信に満ちた筆致の迫力は全編に渡っており、かつてない熱気に満ちた力作です。◆これまでの外国の研究などの器用な整理やまとめをする日本の学者は多いでしょうが、本書は、独自の考察と分析によって外国の評価の高い研究を批判し、それらに対する自らの主張を明確にする、きわめてオリジナリティーの高い作品です。
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やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方
評価:
アン・ワイザー コーネル
◆『やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方

フォーカシングとは、「からだを使って、自分の気づきを促し、こころを癒していく」現代心理療法のエッセンスを凝縮した方法だという。 ジェンドリンが、カウンセリングの成功例を研究しているときに、成功事例にはクライエ ントの側にある共通の特徴があることを発見した。それはクライエントが、面接のどこかで「話し方がゆっくりになって、言葉の歯切れが悪くなり、その時に感じていることを言い表す言葉を探し始め」るということ。自分の内側の「心とも身体ともつかない曖昧な漠然とした感じ」を確かめるように話していたのである。 この「内面の曖昧な感じに触れる」という内的な体験のプロセスをジェンドリンは、フォ ーカシングと名づけた。

このブログでも紹介した『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』の著者、トールは、 「自分の感情を知るのが難しいなら、からだの内面にあるエネルギー場に、意識を集中させてみましょう。からだを内面から感じるのです。これで自分の感情を感じることができるはずです」 といっている。

トールも、からだの内への気づきを重視しているのだが、フォーカシングは、それを誰もがいつでもできる取り組みやすい技法(わざ)として方法を確立した。心理療法から生まれでた、こうした細やかに洗練された方法を利用しない手はない。

「フォーカシングは、からだとの信頼関係を結んで、からだの気づきを通して、この自分自身の豊かな部分が伝えてくれる智恵に耳を傾けられるようにしてくれます。フォーカシングは、からだが大声で叫び出す前に、ささやいているうちに、そのささやきを聴けるようにしてくれます。フォーカシングは、内なる正しさの感覚にかなうよう、人生を変えていきます。」  

その変化は、おだやかでゆっくりしたものであるようだ。  

ヴィパッサナー瞑想も一瞬一瞬の体内感覚への気づきを重視するが、あわせてフォーカシングを学ぶことは、体験を深めるのに役立つのではないかと思う。  

自分のからだを観察して、何か感じをつかんだら、その感じをただそのままそこに置いておく。自分で判断を下したり、自分の感情を回避したり、なぜそう感じるのかを突きとめよ うとしても、結局同じところにとどまるか、もっと嫌な気分になるかだろう。  

「あなたの感情をあるがままに置いておくことができたなら、その時こそ、感じが変わるのです。変えようとすると、変わらないのです。」  

誰がやってもそれを感じ取り、意識の光にもたらす、つまりあるがままに置いておくおくことができるよう、ひとつひとつステップを踏んで進んでいけるよう、工夫されている。 私も、自分ひとりでいつでもどこでもできるフォーカシングの方法をぜひ学びたいと思っ た。文章はやさしく、説明はかゆいところに手が届くような細やかさだ。      
JUGEMテーマ:精神世界の本
セラピー・ヒーリング09:56comments(0)trackbacks(0)
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代替医療―オルタナティブ・メディスンの可能性 (角川oneテーマ21)
◆『代替医療―オルタナティブ・メディスンの可能性 (角川oneテーマ21)

まず、1960年代半ばから1970年代に北アメリカを中心に起こったカウンター・カルチャ ー(対抗文化)から説き起こし、代替医療の成立を解説している。

対抗文化は、大量採取、大量生産、大量消費、大量廃棄に支えられた現代文明を批判し、 よりエコロジカルな文明を提起した。その中でつぎつぎ具体化された各種の代案に共通する思想が「オルタナティブ」であった。

医療・健康の分野では、還元主義的な現代医学や心理学にたいするオルタナティブとして、 ホリスティック医学運動がさかんになり、代替医療も、ありうべき代替文明の一翼を担うものとして、その中から生まれてきた。

生体にとってそれなりの理由があって表面に出ている症状(適応プロセス)を、現代医学 は無理やり抑圧し、さらに健康な組織や細胞にもダメージを与えてしまう。これに対し代替医療の多くは生命エネルギー場の歪みそのものに働きかけ、それを正すことによって結果的に症状を取り去る。それゆれ代替医療に真剣に取り組むことは、「いのち」そのものに真剣とりくみ、自己や森羅万象とのつながりに取り組むことになるという。

そんな広い視野から代替医療を振り返ったのが本書だ。

最後に紹介されている柳原和子氏の『がん患者学』の内容にはとくに印象に残った。ノン フィクション作家が卵巣がんの宣告を受けた後、現代医学の治療を受けながらも代替医療を 徹底的に取り入れ、みごとに生還をとげた話だ。 がんを生んでしまったこれまでの暮らしとは「反対の暮らし」に」徹し、「徹底して自分の体内に蓄積したであろう化学物質を排泄し、全身の機能をいかに高めるか」をテーマにし たという。食生活の根本的な改変。イメージ療法。郭林気功、樹林気功、登山、祈り等々。

その結果は、驚きと発見に充ちたものだったようだ。数十センチの便が一日四回も出たとうすさまじい便通の変化。肥満、肩凝り、偏頭痛などの解消。心理面では、日常的にあった苛立ちが一切消えたこと。自然やいのち、周囲の人々への敬意と感謝。

たとえ、健康な人間であろうと食生活を含めた生活のあり方の改変がいかに大切かとこうことを感じ、私も食生活を変え、気功を真剣にやろうと思った。

JUGEMテーマ:代替医療全般
セラピー・ヒーリング22:35comments(0)trackbacks(0)
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この世とあの世の風通し―精神科医加藤清は語る
評価:
加藤 清,上野 圭一
◆『この世とあの世の風通し―精神科医加藤清は語る

加藤清は、日本の精神医学界に大きな影響を与えた精神科医だ。国立京都病院に精神科を設立し、その医長となり、精神病理・精神療法学会、芸術療法学会などの設立などにも貢献している。また、精神医学会の多くの指導者やセラピストを育てた。他に『癒しの森―心理療法と宗教』、『霊性の時代―これからの精神のかたち』などの著書がある。

この本は、翻訳家かつ鍼灸師である上野圭一が聞き手となって、加藤清の深遠な思想の一端を語ってもらうという試みだ。読み始めて思わず夢中になった。 内容は、「精神医学への道」と「魂の深層からの癒し」とに分かれ、医学者になるまでや治療の現場での様々なエピソードを中心に語られており、きわめて平易で興味深い。日本の精神医学界の指導的な立場にいる人物が、これほどに「この世とあの世の風通し」を持ち、しかも魂の真の癒しを求めて「あの世」に通じる精神を治療の根本にすえている事実は、感嘆にあたいする。

幼いころから「この世とあの世とがツーカーになっていた」という加藤清は、精神医学的な治療の現場でカルマの問題に突き当たると、信頼できる霊能者の協力すらえている。にもかかわらず、ターミナルケアについての次の言葉は示唆的だ。 「ターミナルケアに一番必要なのは、治療者が本当に落ち着くことだ。魂や、死後の世界ということは、あまり強調しなくてもいい。自分が深く深く落ち着いた状態 で、死んでいく人に向かえばいいのです。そうすると、人間というのはどこかでお互いに落ち着いていくことを求め合っているから、相手も安心する。」

すでに取り上げた『彼岸の時間』のあとにこの本を読んだのは偶然だが、取り上げられているトピックスにサイケデリックスや沖縄のシャーマンなど、重なりが多く興味深かった。

彼は、スイスの某社からLSDの効果研究を依頼されて治療研究だけでなく自分も 試している。自身のLSD体験や、LSDによる治療例が語られていて、これがまた興味深い。 サイケデリック心理療法が、いかに生と死という魂の根源からの治癒を促すかとい うことを認識させられた。また、そこで生と死の根源に触れている精神科医の援助がいかに大きな意味をもつかも、具体的な事例から知ることができた。

サイケデリックスは、人間の究極的関心である根源的リアリティーへの志向を活性 化するとする点は、蛭川立の主張と同じだと思った。  

JUGEMテーマ:精神世界の本
セラピー・ヒーリング14:50comments(0)trackbacks(0)
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生きる意味の探究―退行催眠が解明した人生の仕組み
評価:
グレン ウィリストン,ジュディス ジョンストン
◆『生きる意味の探究―退行催眠が解明した人生の仕組み

これまでに読んだ退行催眠による過去生の探求や、いわゆる「前世療法」を扱った本に比べると、実証的な姿勢がある点がよい。クライエントが語った過去生の記憶を実証的に確認した結果をある程度語っているのだ。ただ全訳ではないので、もっと実証的な部分は翻訳では省略されているかも知れない。少なくとも、いくつか挙げられた事例から判断して、実証的に確認できる事例を、著者がかなり持ってい るようだということは分かる。

一例を挙げよう。アメリカ人である女性が、アレックス・ヘンドリーという男性として19世紀後半のスコットランドに暮らしていた人生を語った。アレックスは、肉体的なハンディキャップを克服し、エディンバラ大学で医学を修めた。その生き生きとした大学生活の描写は、証明可能な二つの事実を含んでい た。

ひとつは家族がハンプシャーに住んでいたこと。もうひとつは、彼が1878年に医学校を卒業したことだった。こうした100年以上前のスコットランドの一無名人の情報を、クライエントが入手できたはずはないが、勉強のたいへんさや、家族からのプレッシャーを語る彼女の描写は真実味が溢れていたという。

著者はその後、エディンバラ大学に問い合わせて返事を受け取った。「アレクサンダー・ヘンドリー。スコットランド、バンプシャー郡カラン出身。1878年、医学士過程及び修士課程終了。」

この本でも改めて確認したのは、クライエントが過去生で死ぬ場面を語る描写が、臨死体験者の報告とほとんど同じだということだ。これは驚嘆に値する。体外離脱、上から自分の肉体を見る、愛を発散する光に包まれる等々。これも具体例を示そう。

「自分の遺体が見えます。自分の体を、見下ろしているんです。暴徒たちは、その遺体に覆いかぶさるように立っています。ひとりの男が、足で私の遺体をひっくり返して、何かぶつぶつほかの人たちに話しかけています。遺体を運び去ろうとしているんです。もう、自分の肉体にとどまりたいとは思いません。自由になったんです。そして光が‥‥‥とっても感じのいい光です。安らかな気持ちにさせてくれ ます‥‥‥恐怖も苦痛も消えました。私は自由になったんです。」

もちろんこれは退行催眠で過去生での死とそれに続く場面を思い出しているのだが、臨死体験についてある程度知る人なら誰でも、両者の驚くほどの類似性を認めるだろう。

著者は言う、「退行したクライアントがどんな宗教を信じていようと、過去生での死の体験は、みな驚くほどそっくりである。死とは移行の瞬間であり、平和と美と自由の瞬間である。着古してくたびれた衣装を脱ぎ捨てて、新しくもあり、またふるさとのように馴染みある世界へと、踏み込んでいく瞬間なのである。」

多くのクライアントが繰り返し語る死の特徴は、「身の軽さ、浮遊感、自由さ」だというが、これはまた、多くの臨死体験者が繰り返し語る特徴でもあるのだ。

臨死体験の報告と一つだけ相違する部分があるとすれば、退行催眠ではトンネル体験を語るものは、ほとんどいないらしいということだ。

それにしてもきわめて高い共通性があるのは確かで、今後しっかりとした統計的な比較研究をする必要があると思う。これほど臨死体験が知れ渡っている以上、ほとんどのクライエントはその内容を知っているだろうから、たんに共通性が高いだけでは、あまり意味をなさない。細部に渡る比較研究のなかで、この共通性が積極的な主張につながるかどうかを検討しなければならない。

クライエントが語る「中間生」、時空のない世界の描写にも、臨死体験の報告と高い共通性がある。「宇宙を満たす感触、すべての生物を包み込む感触、見えるものも見えないものも含めたすべてのものの真髄に触れる感触、あらゆる知識に同化して文化の制限を超えた真実に目覚める感触、それが、中間生である。」

悟りにも似た精神変容を遂げる臨死体験者も、同様の世界に触れた体験を語ることは、『臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』の読者なら、容易に理解してくれるだろう。

中間生の描写は、別項で取り上げた『魂との対話』での「魂」のあり方とも非常によく似ている。「魂」は、それ自体、時間による制限を受けず、時間の外側に存在している。「魂」の視野は広大で、その知覚はパーソナリティー(個々の人生を生きる自己)のもつ限界を超越している。パーソナリティーは、愛や明晰さ、理解、思いやりなどに自身を同調させることで「魂」に近づく。  

退行催眠は、クライアントが療法家の世界観の影響を無意識に受けやすいという面があるかも知れない。そうした点に充分慎重である必要はあるが、著者が豊富な臨床例から解明した「人生の仕組み」を参考にして見る価値は充分にあると思った。人生という名の学校で、私たちは、繰り返し学び続けているのだという「仕組み」 を。

JUGEMテーマ:精神世界の本
セラピー・ヒーリング21:09comments(0)trackbacks(1)
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自己変容の炎―愛・癒し・覚醒 (ヒーリング・ライブラリー)
評価:
ジョーン ボリセンコ
◆『自己変容の炎―愛・癒し・覚醒 (ヒーリング・ライブラリー)

世界の魂は、飢餓や公害や憎悪の炎の中におり、傷ついている。その傷の炎を意識的に使って、癒しの炎に変え、世界を変えていかないと、炎は私たちを燃やし尽くしてしまうと著者は言う。そして逆説的ながら、痛みや虐待やトラウマのおかげで、文字どおり光を見て、個人的な癒しや社会の癒しに熱意をもってとりくむ人が 増えているという。

闇に閉ざされたときにこそ、変容をうながす本物のメッセージが到来するときだというのが、この本のひとつのテーマだ。人生の危機に直面したときに、自分自身と宇宙に対する根本的な信念が、魂の闇夜とどうつき合うかを決定する。「何で私が?」というギリギリの問いこそが、自分がほんとうに信じていることに対面させてくれる。不幸の原因について自分を責めるだけの無力なペシミストなのか、人生の難題に挑戦することが心理的・霊的成長の一過程だと信じるオプティミストなのか。

40代はじめのレスリーという女性は、3年前に夫を亡くした。二人の娘をかかえる彼女は銀行勤めをはじめたが、やがて自分自身が、右の乳房に悪性の腫瘍があることを知る。「何でこの私が」と「最初は考えました。でもそのあと思ったんで す、私がこうなっちゃおかしい理由もないって。だって何が起きるかなんて、私たちにわかるわけないんですもの。‥‥‥ひとつだけわかることは、胸の奥のどこかではっきりわかることは、こういうつらいことが、最後の最後には私のためになるんだってことなんです。なんでそうなるのかはわかりません。死ぬまでわからないかもしれませんが‥‥」

著者によれば、自分の病気や不幸に意味を見出すことができた人は、自分の置かれた状況をより大きな自由と幸福を手に入れるためのチャンスとして活用し、それによって人生の責任をとろうとした人たちだという。レスリーも、今の不幸に愛ある目的が込められていることが、いつの日か明らかになると信じ、自分の人生に責任をとる努力を惜しまない。しかもその信念は、硬直したドグマではなく、柔軟で 開かれている。

魂の闇夜は多くの場合、新しい存在の仕方へのイニシエーション(通過儀礼)だと考える人が、心の健康の専門家のなかにもあらわれているという。病気は、肯定的な移行であり、「恵み」でさえあり、たとえばうつ病は、究極的には自分を心理的・霊的に強めるようなイニシエーションであるという。

人は、無力なものでも、縛られているものでも、役立たずでもない。苦しむだけの価値がじゅうぶんにある浄化に向かって、炎のなかをくぐり抜けているのだ。苦しむことの価値は、それがもっとも神聖なものの探求をうながすところにあるのだ。

知的な興奮を覚えるような新しいメッセージの本ではない。やや冗漫な感じももった。しかし読んでいて魂が気づかぬうちに影響を受けている、そんな印象が残った。

JUGEMテーマ:精神世界の本
セラピー・ヒーリング18:43comments(0)trackbacks(0)
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実践「免疫革命」爪もみ療法―がん・アトピー・リウマチ・糖尿病も治る (講談社プラスアルファ新書)
評価:
福田 稔
講談社
(2004-02)
◆『実践「免疫革命」爪もみ療法―がん・アトピー・リウマチ・糖尿病も治る (講談社プラスアルファ新書)


「免疫革命」理論の画期的なところは、自律神経という全身を統御するしくみとストレスの関係を、信頼できるデータと治療効果によって明らかにしたことである。 自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っている。精神的・肉体的 ストレスがかかると、そのバランスが交感神経優位へと大きくふれ、それが白血球 のバランスを崩して、体内の免疫力を低下させる。  

こうした全体的な免疫のシステムを明らかにすることで、すべての病気は全身病であるという東洋医学的な捉え方の正しさを見事に論証したのだ。 これは、東洋医学や補完代替医療にとっても待ち望まれた理論であろう。その有効性が、近代医学の側からの実験的なデータや理論によって、しかも細分化された機械論を超える、生体の働きを全体的にとらえる新しい免疫学として証明されつつあるのだ。  

特にこの本が興味深いのは、西洋医学に携わる医者である著者が、気圧と虫垂炎の関係から、自律神経と気圧の関係に興味を持って、調査するうちに、体のある部分だけを取り上げて治療する西洋医学に大きな疑問を感じるようになったことだ。 著者が自分自身の経験を通して病気観や治療法を根本的に変えていく過程が、わかりやすく報告されている。著者は、安保徹の「免疫革命」理論に出会い、また東洋医学の針治療の驚くべき効果に 出会うことによって、やがて独自の自律神経免疫療法を考案し、アトピー性皮膚炎 や癌などの疾患に驚くべき効果をあげていく。  

具体的な治療例をまじえて興味深く読むことができる。たとえば、アトピー性皮膚炎にステロイドを使用することが、いかに生体にダメージを与え、免疫力を低めるかが、いやというほど良くわかる。

爪もみ療法は、自律神経のバランスを整えるために誰もが短時間でできる方法で、こんなにかんたんな方法で効果があるのかと思うが、理論的な基礎と医者としての実践の積み重ねがしっかりしているので説得力がある。私もさっそく気軽に毎日にやっている。

JUGEMテーマ:代替医療全般
セラピー・ヒーリング11:10comments(0)trackbacks(0)
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クォンタムタッチ―奇跡のヒーリング技法
評価:
リチャード ゴードン
ヴォイス
クォンタムタッチ―奇跡のヒーリング技法

クォンタムタッチは、ハンズ・オン・ヒーリング(手技療法)の一種だ。気による療法の一つだと言ってよい。原理は共鳴エネルギーである。施術者はただ、非常に調和したエネルギーを維持するだけで、クライエントのエネルギーがその波動に同調する。あとは、そのエネルギーを受け取った肉体の内なる知性がヒーリングを起こすのに必要な作業をするというのだ。具体的には、周波数を維持しながら、患部を両手で包みこむようにする。すると患部の波動が、施術者の波動と共鳴し、その共鳴した波動が、ヒーリングに必要な働きを起こすということだ。読後にヒーリングや癒しにとっての根っこにあたる大切なものが語られているという印象が残った。さら探求してみたい。

JUGEMテーマ:精神世界の本
セラピー・ヒーリング10:07comments(0)trackbacks(0)
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補完代替医療入門 (岩波アクティブ新書)
評価:
上野 圭一
岩波書店
補完代替医療入門 (岩波アクティブ新書)

本書の意図は、膨大なCAM(補完代替医療)の領域のなかから、おもなCAMに共通する身体観・治癒観を紹介することだという。

CAMの領域で、ゆっくりとしかし確実な流れができつつある。とくに欧米で、本書で語られるような大きな潮流になりつつあるとは驚きだ。現在、欧米における中国伝統医療の研究と教育、および社会への普及は日本人の想像をはるかに超える。たとえば米国の鍼灸学校は、漢方薬の処方もみとめられた鍼灸師を1万人以上排出している。

こうした事例を数多く読むと、日本の遅れに今更ながらに驚く。医療制度とその背景にある近代科学主義の弊害が、日本の医療を蝕んでいる。代替医療が法的にも正統に認知され、社会的な評価も高まれば、それに伴って補完代替医療の背後にある世界観そのものが普及していくだろう。それは、病気とその治療を通して、私たちの生きかたそのものを変えて行くことにもつながるのだ。本書は、CAMの可能性を大きな視点から捉えつつ、なおかつCAMの現状を具体的に紹介して、学ぶところが大きい。

JUGEMテーマ:精神世界の本
セラピー・ヒーリング20:52comments(0)trackbacks(0)
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生きがいの催眠療法―光との対話が人生を変える
評価:
飯田 史彦,奥山 輝実
PHP研究所
(2000-11)
◆『生きがいの催眠療法―光との対話が人生を変える

催眠療法で過去生とその死を追体験して、死んだその肉体を抜けて浮上すると、多くの受診者が光との対話をはじめます。臨死体験がしばしば報告する圧倒的で感動的な愛の光の体験ほどではないのですが、しかし、催眠中の光との対話によって、過去生や今の生の目的や課題が示唆されます。

受診者が、過去生を振り返りつつ、その視点から今の生の意味を問い直します。その対話を通して受診者は、自分に対してより受容的になり、前より豊かな人生を歩むようになるのです。これほど多くの人が、催眠中に光と対話をおこない、そこから人生の大切な指針を得ているという事実の重みを感じます。

光は、おおむね、人生の目的は周囲への愛を育むことだと答えます。そのためには、自分を許し、満たし、愛することが大切だと語ります。

退行催眠によって受診者たちが旅した数々の過去生。とりわけ過去生で死んだあと、その後の世界での光との対話。光が受信者に語るメッセージ。そのメッセージの真実性が、じわりと心に染み込んで来て影響されて居るのを感じます。
 
この地球上のひとつひとつ、すべての人生が、愛を育み、成長するための学びの学校。
その学びの場で
「まず自分を愛しなさい、許しなさい」
「人生を楽しみなさい」と光はいいます。

臨死体験者や覚醒者が語るのと同じメッセージを、これほど多くの人々が催眠中に語るという動かしがたい事実。受診者の語る個々の過去生の重みや光との対話の真実性、それらのすべてが共鳴しあいながら私の心に触れてくるようです。自分のこの人生を、大きな大きな生死の流れの中で相対化する視点が育まれるのを感じました。

JUGEMテーマ:精神世界の本
セラピー・ヒーリング17:58comments(0)trackbacks(0)
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鍼灸の挑戦―自然治癒力を生かす (岩波新書)
現代日本の鍼灸の世界の実情がどのようなものか、その全体像が見渡せて、実に参考になり、考えさせられる。

著者は、長年ジャーナリズムの世界に身を置いた人だが、病気の後遺症を東洋的な自己ケアの方法で行おうと、自ら鍼灸学校に通い、研究を重ねて鍼灸の世界に精通した。こうして鍼灸の世界に初めてジャーナリスティックな視線で分け入り、「平成鍼灸家列伝」ともいうべき鍼灸ルポができあがった。

一読して感じるのは、日本にも個々に優れた鍼灸家がいるが、無数の流派に分かれ、相互に矛盾する理論とわざを展開し、その全体像が見えず、また鍼灸という実践的な学問としての体系化が全くなされていないことである。これだけ多様で創意に満ち、効果的な実践が各地で行われていながら、それらの知見を相互に付き合わせて体系化し、さらに発展させていくような全体的な動きは、ほとんどない。

日本の鍼灸界を俯瞰するための地図がどこにもない現状にあって、この本が「日本の鍼灸を一望の視野に収める地図を描くための予備作業」という意味を担いうることは確かだ。

JUGEMテーマ:代替医療全般
セラピー・ヒーリング14:10comments(0)trackbacks(0)