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★臨死体験研究読本★
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』は、精神世界を論じながらも、具体性があるため、説得力があり、読み手にも理解しやすいものに仕上がっています。しかも、一向にテンションのおちない確信に満ちた筆致の迫力は全編に渡っており、かつてない熱気に満ちた力作です。◆これまでの外国の研究などの器用な整理やまとめをする日本の学者は多いでしょうが、本書は、独自の考察と分析によって外国の評価の高い研究を批判し、それらに対する自らの主張を明確にする、きわめてオリジナリティーの高い作品です。
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帯津良一が語るガンと気功と代替療法―動きはじめた「人間まるごとの医療」
評価:
帯津 良一
スリーエーネットワーク
(2001-12)
帯津良一が語るガンと気功と代替療法―動きはじめた「人間まるごとの医療」

ガンの治療に気功その他の代替療法を取り入れ、この分野の第一線で活躍する人の講演だけに、この世界での最先端での動向が生き生きと伝わり、すこぶる興味深い。講演集ということでそれほど期待せずに読み始めたのだが、予想を裏切る内容だった。

文字面を追うだけでも話術のうまさ、講演の雰囲気、帯津氏の人柄が伝わる。さらに霊性に根ざしたホリスティック医学の方向が、氏独特の語り口によって示唆され、気功や代替療法への氏の姿勢、哲学、志の高さに学ぶところが多かった。

「日本の代替療法の関係者は、まだコマーシャリズムっていうか『売らんかな』主義が強くて、自分が世界の代替療法の大きな流れの一翼を担っている、そして、将来の統合医学へ向かっていくという気概ですね、こういうのが全くないところが多いような気がするんです」と手厳しいが、逆に帯津氏の言葉には、「人間まるごとの医療」(ホリスティックな医療)を取り戻そうとする気概が溢れる。

代替療法は、結局は治療法であって、視点は病に限定されがちだ。しかし、ホリスティック医学は、病だけの問題ではなく、生老病死を貫くものであり、スピリチュアルな視点や死後の世界のことも含めた医学でなければならない。これからの医療者は特に死と死後の世界のことをしっかりと見据えていく必要がある。代替医療も、人間まるごとのホリスティックな医療へという大きな流れのなかで、スピリチ ャリティや死後の問題を包み込んだ医療となっていかなければならない。そんな主張が、本の底流に脈打っている。

帯津氏のがん治療の現場での活躍や、日本の医療の中心にいる様々な人物との交流などを通して見えてくるのは、日本にもそういう時代のうねりが確実に広がりつつあるということだ。10年前には気功そのものがいかがわしい目で見られていたが、今は大きく変化している。そして気功は、まさに病の治療にかかわるだけでは なく、人間のスピリチュアルな気づきや生き方に深くかかわっている。 医療の現場で「人間まるごと」が回復されていくこと、医療や病気への各人の意識や姿勢が変ることが、社会全体にとって持つ意味は大きい。

私自身、ホームペー ジ『日本の気功家たち』などを通して、気功の世界に多少ともかかわっている。代替療法が、スピリチャリティや死後の世界を包み込んだ人間の生老病死の全体にかかわるホリスティック医学へと統合されていくというこの本のヴィジョン、帯津氏の思い描くホリスティック医学のあり方に強い共感を覚えた。

JUGEMテーマ:精神世界の本
気功11:06comments(0)trackbacks(0)
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気功革命―癒す力を呼び覚ます
評価:
盛 鶴延
コスモスライブラリー
気功革命―癒す力を呼び覚ます

気功とはこういうものだったのか、とこれほど納得できる本はなかったと思う。この本の全体を貫いて言葉では表現できない説得力がある。気功を実践していくうえでの信頼できるガイドブックだ。

著者は「私は中国での長い気功経験の中で、たくさんの流派の先生に直接お会いして勉強する機会に恵まれましたので、流派を超越して本当に効果の高い方法だけを集大成した本を作ることができた」と語る。なるほどどの功法を見ても、これぞ気功の真髄と思わせるような本物の香りが伝わる。そういう本物のみがもつ充実の感覚が本に漂う。

いつも座右において、この中で自分に合っているいくつかの功法は、実践していきたいと思う。実践の過程で、さらに深めたいと思ったら、またこの本に戻り、よく読み、さらに高度な功法で自分にあったものを見つけ出し実践していく。そんな風に頼りにできる本だ。自発動気功や樹林気功について多くのページを割いて書かれているのもうれしい。

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気功10:45comments(0)trackbacks(0)
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風邪の効用 (ちくま文庫)
評価:
野口 晴哉
筑摩書房
(2003-02)
『整体入門』と共に文庫本で読めるようになった。これを契機にに野口整体が再評価されることを祈る。一読して従来の風邪についての通りいっぺんの考え方が吹き飛ぶ。風邪は、からだのゆがみや不自然な疲労を癒し生体のバランスを取り戻すために必要な大切なプロセスだとする主張は、眼を開かれる思いだ。

風邪の効用 (ちくま文庫)

著者は「風邪を引くとたいてい体が整う」「風邪は病気というよりも、風邪自体が治療行為だ」とさえ言う。体を酷使しある部分が「偏り疲労」の潜在状態にって弾力性を失うから風邪を引く、そして風邪を引いたあと回復する。

癌になったり脳溢血になったりする人は風邪も引かない場合が多いそうだ。風邪を引かないのは、むしろ体の調整作用や柔軟性が失われた結果であるから注意せよと言われてハッとする人も多いだろう。風邪を安易に治してしまうのではなく、完全に経過させて生体の柔軟性を取り戻す方法が、独特の「体癖」論によって論じられる。風邪の講話の記録なので読みやすい。

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気功13:08comments(0)trackbacks(0)
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野口整体 病むことは力
評価:
金井 省蒼
春秋社
野口整体 病むことは力

野口整体へのたいへん分かりやすい入門書になっている。著者は、野口整体の道場を開 いて30年、おそらく野口整体の正統を引き継ぐ数少ない指導者の一人だろう。その豊 富な指導体験に基づき、何人かの体験者の体験談を柱にしながら、野口整体の中心とな る活元運動や愉気の何たるかを語っていく。長年の指導経験からにじみ出るような言葉である。

野口整体では、ただ故障を探し出し、そこを治せばよいという考えかたをとらない。生理的な故障、異常が起こるのは、その背後に自由、性、成長、自発性、要求の抑圧があ り、その反動であることが多い。そういう抑圧や不満が体の病気として返ってくる。体 に起こることに偶然はない。病気になるのも、事故を起こすのも、生き生きと輝くのも、 かならずわけがある。そういう自分を客観的に観ることができるようになると、生き方が変わる。

著者の金井氏は、野口整体のとくにこういう部分、「心療的な整体指導」という側面を温めてきたという。おそらくこれは、野口整体の正統であろう。体の故障と心理的な問題を一体のものとして捉える視点は、プロセス指向心理学の創始者、ミンデルの考え方 に深く共通する。ミンデルは、「病気や身体症状などのマイナスと把握されやすいものに隠されたメッセージ・知恵を信頼し、それを自覚的に生きることによって全体性が回復される」という。そういえば、野口晴哉の評伝『野生の哲学』を書いた永沢哲も、ミンデルの『紛争の心理学』で、長く熱のこもった序文(素晴らしいミンデル賛歌)書い ていた。野口整体は、気と体(体癖)についての理解が深いが、プロセス指向心理学は、心理療法的なアプローチの確たる方法をもち、またドリームボディという概念に代表されるような世界観としての自己表現に優れている。

野口晴哉は、病気とは「要求」であるという。病気になりたい要求。自分の体を壊してでもかなえたい要求があるときに、人は病気になる。活元運動や愉気には、そういう押さえつけられた要求を解放する働きがあるようだ。自分に対面する。知らなかった自分 が見えてくる。体が素直になることで、感情的な解放も起こる。 この本では、活元運動や愉気によって、体のゆがみがとれたり、ゆるんだりするプロセスと、それと一体となって心理的なトラウマが解消されていく事例が多く語られている。 体・心・気が一体のものとして、体のゆるみが、心の開放、気の充実につながっていく 様子がよく分かる。心理的成長と気という私の関心の二つの方向が、ここでは一体のも のとして語られ、統一的な方法論として確立されている。

たとえばある女性は、自分自身が感情的にいやなことは一切向き合ってこなかった。野口整体に取り組むなかで、そういう自分の奥深い「あり方」に気づき、今までの価値観 が一度壊れるという精神的な危機に直面した。そういう経過ののち、ある日彼女は、「体も心もゆるゆるにゆるんで、ただいるだけで心地良い」という状態を体験する。それは、究極の「整体」状態、体の整った状態であり、そうなるとまるで「お風呂に入りっぱなし」のように、自分の存在そのものが楽しくなるのだという。

野口整体の指導は、本当に蘇生するためにこそ、古い価値観を打破することを重視する。人を「不整体」にしている観念を捨てる。心と体の、不必要な「こり」をなくしていく。 そうすることで元からある気、「元気」が発揮される。 病気が心の状態に関係すると主張するだけでなく、体の歪みやしこりを取り除くことで、体だけでなく心もゆるむ、心がゆるむことで体がゆるむ。以上のことが、活元や愉気と いう独自の方法、体癖論や骨格の歪みについての具体的な理論によって支えられているのである。

JUGEMテーマ:精神世界の本
気功15:35comments(0)trackbacks(0)
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「気と経絡」癒しの指圧法―決まった位置にあるツボなどない (講談社プラスアルファ新書)
評価:
遠藤 喨及
講談社
「気と経絡」癒しの指圧法―決まった位置にあるツボなどない (講談社プラスアルファ新書)

気について長年の治療と研究に基づく驚くべき発見と真の独創性に満ちた本だ。気に特別の関心がない人にも読むことをお勧めする。遠藤は、ある日患者の経絡がイメージとして見てとれるようになり、それを境に気についての様々な発見をしていく。それが治療効果という事実に裏付けされているだけに、気という奥深い世界にまったく新しい視野を開いてくれたような気がする。

経絡も経穴も絶対固定的なものなど存在しない。時代とともにあるいはひとり一人の中でも、つねに変化し、流動している。 経穴が変化することは、故中川雅仁氏も実践に基づいて主張していたし、私も自分の労宮が変化することで確認していた。 

また遠藤氏は、中国古典にない新しい経絡も多数治療中に発見している。中国古典の経絡経穴図を千年一日のごとく信じることが変化流動する気の世界の現実をいかに見失わせるか。気の真実がどこにあるかを知ろうと思うなら必読の本だ。 

JUGEMテーマ:代替医療全般
気功09:44comments(0)trackbacks(0)
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魂が癒されるとき―気功・ホリスティック医学・ガン治療をめぐる対話
評価:
帯津 良一,津村 喬
創元社
魂が癒されるとき―気功・ホリスティック医学・ガン治療をめぐる対話

帯津氏は、ガン治療の現場に気功を導入して大きな成果を上げる、気功界の代表的な人物。西洋医学と気功、東洋医学等を結合したガン治療の実践をまとまった形で読めて興味深い。

津村氏は、日本に気功を紹介した草分け的存在で、その文章にはつねに広い視野と見識、温かさに満ちる。その二人の対談が面白くないはずがない。

津村氏が日本に気功を紹介する過程での、帯津氏がガン治療の現場に気功を導入するうえでの、それぞれのいきさつや苦労を語る。二人とも外気治療に対し一定の評価をしつつも、金銭をとっての外気治療には批判的。あくまでも自己鍛錬が中心で、気功師はそれを援助するのがいいとする。

一貫して、人を癒す、癒されるということを狭くとらえず、武術気功、芸術気功、教育気功、環境気功など気功全体とのつながりのなかで治療文化を理解する。さまざまなジャンルを含む気功を、自己調和、生命場の調和を深めていく自己成長のプロセスとしてとらえ、その中で治療や癒し、宇宙との一体感というような「さとり」も理解する。

JUGEMテーマ:精神世界の本
気功23:10comments(0)trackbacks(0)
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宇宙とつながる気功レッスン
評価:
メグミ M. マイルズ
地湧社
宇宙とつながる気功レッスン

著者紹介によると、24歳の時に中国へ渡り気功を学び始め、その後、世界各地の音楽や舞踏など伝統文化に接しながら独自と気功体験を深めたとある。カナダに在住する人だ。中国で三人の先生について気功を学んだ頃の体験や、その後、個性豊かな一人弟子「ちゃーちん」の素朴・率直な質問に苦労して答えながら、気功を教えていく姿が、とても分かりやすく愉快な文章で書かれている。速読で必要なところだけ読もうとするのだが、ついつい普通に続けて読んでしまう。体験は、具体的に正直に書かれているようで、とても参考になるし、自分も気功を再開しようと、刺激になった。相性の合わない先生の元を去る話、樹木との気の交流の話、その他、様々な気の体感を上から教えるという形ではなく、自分が歩んできたプロセスとして書いているから親近感がもてる。また、師匠を選ぶときの人間を見る目などにこの人の人柄が出ており、書いていることは信頼できるなと感じる。気功を知らない人への入門書としてもおすすめだ。

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気功18:13comments(0)trackbacks(0)
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気功生活のすすめ―禅密気功でストレスよ、さようなら
評価:
朱 剛
清流出版
(2004-10)
禅密気功は、仏教・密教系の気功であり、1986年に中国政府が認めた26大功法の一つに数えられているという。禅密気功は背骨を重視し、それを生命活動の根元となる器官と定義する。それゆえ、ふだんは動かすことのない背骨を動かすことからスタートし、背骨に気をめぐらせる功法を動功の中心とする。しかし、仏教系の気功であるゆえ、瞑想も重視される。津村喬が指摘するように、禅密気功は一流派であることを超えて、ほかの気功をある段階まで修めた人が、さらに一歩深めていくためにもよいようだ。

興味深かったのは、津村が「背骨ゆらし」を禅密気功とつなげて考えていることである。「背骨ゆらし」は、背骨のゆがみを徐々に調整して、神経系統を調え、筋肉の緊張を除き、脳と内臓を調整するすばらしい運動だ。この「背骨ゆらし」を、もっと深い境地まで組織的系統的に導いていくのが禅密気功だという。

高岡英夫の「ゆる体操」も背骨をゆらすことを含んでいる。私は、最近、「ゆる体操」が自発動功的に様々な形で出て、そこから気功や瞑想につながって行くことが多いので、上の津村の指摘をなるほどと思いつつ読んだ。今のところ禅密気功を実践するつもりはないが、「ゆる体操」が気功につながるということが確認できたことも含めて、この本を読んだ意味は大きい。



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