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★臨死体験研究読本★
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』は、精神世界を論じながらも、具体性があるため、説得力があり、読み手にも理解しやすいものに仕上がっています。しかも、一向にテンションのおちない確信に満ちた筆致の迫力は全編に渡っており、かつてない熱気に満ちた力作です。◆これまでの外国の研究などの器用な整理やまとめをする日本の学者は多いでしょうが、本書は、独自の考察と分析によって外国の評価の高い研究を批判し、それらに対する自らの主張を明確にする、きわめてオリジナリティーの高い作品です。
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日本のポップパワー―世界を変えるコンテンツの実像
評価:
中村 伊知哉,小野打 恵
日本経済新聞社
(2006-05)
日本のポップパワー―世界を変えるコンテンツの実像

スタンフォード日本研究センター所長の中村知哉氏らが、「日本ポップカルチャー委員会」なる産学官コミュニティで4年にわたる議論をつみあげ、その成果に基づいて分担執筆したのがこの本である。日本のポップカルチャーの現状と影響力を非常に広い視野からとらえた貴重な本だと思う。今までジャーナリスティックにとりあげられたことはあても、この分野の本格的な研究は、はじまったばかりのようだ。まずは、現状をできるかぎり正確にとらえて、その意味を考える。そういう作業がようやくはじまったのである。

序章では、日本のポップカルチャーのパワーの源泉がどこにあるのかを分析している。一番目にあげられるのは、メディア融合という特徴である。日本のマンガ、アニメ、ゲームは、それぞれが独立した分野というよりも、マンガはアニメ、ゲームの素材となり、逆にアニメに基づいてマンガが描かれ、ゲームがつくられるというような相互依存的な関係をなしている。アニメやゲームはまたJPOPの人気と一体となっている。第二に、欧米ではこども文化であるマンガ、アニメ、ゲームが、日本では大人向けの領域としても確立している。また日本では、子供が自分で欲しいものを買うという形で、子供の需要がストレートに商品化される。第三の特徴は、第二の特徴と深く結びつく。子供と大人の領域が融合しているため、エロや暴力の表現が、子供の世界にまで入り込んでいるのだ。これがコンテンツの国際競争力の強さになっている現実もある。

ここでは、その一端を紹介することしかできないが、本書ではさらに、アメリカのポップカルチャーが世界に波及していったプロセスを、日本のポップカルチャーのこれからと重ねあわせて考察する章(第3章)や、中国、フランス、アメリカなどで日本のポップカルチャーがどう見られているかの現状報告(第4章)、日本の今後のポップカルチャー政策の展望(第6章)など、多方面から論じているのが特徴だ。

最後に、これはこの本を含めた関連するいくつかの本を読んでの感想だが、日本のポップカルチャーが世界に広がっていく流れは、私たちが自覚する以上に重要な意味をもっているのではないかということだ。もしかしたらそれは、日本人が庶民レベルでもっている世界観、人生観がポップカルチャーという媒体に乗って知らず知らずのうちに世界に広がっていく過程なのかも知れない。大宗教、大思想に強く縛り付けれた一神教的世界観から比較的自由なライフスタイルが世界に波及していく過程なのかも知れない。イデオロギー同士が深刻にぶつかり合って戦争を繰り返してきた歴史に対し、「武器よりもポップを!!」というメッセージを世界に広める意味をもっているのかも知れない。

JUGEMテーマ:アニメなんでも
マンガ・童話・絵本21:06comments(0)trackbacks(0)
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100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))
評価:
佐野 洋子
講談社
(1977-01)
とても好きな絵本。100万回生きたことや宙返りが出来ることが得意で得意で、そんな自分にすっかりほれ込んでいるナルシストのとらねこが白いねこに恋をします。白いねこは百万回や宙返りには興味がない。そっけない。もっと他のことを大切に思っているのです。とらねこはそんな白いねこを心から好きになることで変わります。とらねこに貢いだ並み居る、世間のめすねこたちは、100万回や宙返りのとらねこにほれた。世間一般が評価する勲章一杯のとらねこにほれたのです。ところがこの白ねこだけは、世間が何を評価するかなんて無頓着。白ねこは、たったひとつの大切なことだけが満たされればそれでいいのです。だから勲章一杯のとらねこには無関心。そんな白ねこのあり方がとらねこの魂を激しく揺すぶる。そして自慢してきたすべてを捨てて、白ねことたった一つの大切なものを分かち合おうとする。すると白ねこも応える。とらねこは、白ねこと共にはじめて真実を生きたのです。だからもう生まれてくる必要もなくなったのです。感動的。



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マンガ・童話・絵本21:54comments(0)trackbacks(0)