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★臨死体験研究読本★
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』は、精神世界を論じながらも、具体性があるため、説得力があり、読み手にも理解しやすいものに仕上がっています。しかも、一向にテンションのおちない確信に満ちた筆致の迫力は全編に渡っており、かつてない熱気に満ちた力作です。◆これまでの外国の研究などの器用な整理やまとめをする日本の学者は多いでしょうが、本書は、独自の考察と分析によって外国の評価の高い研究を批判し、それらに対する自らの主張を明確にする、きわめてオリジナリティーの高い作品です。
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昏睡状態の人と対話する―プロセス指向心理学の新たな試み (NHKブックス)
評価:
アーノルド ミンデル
◆『昏睡状態の人と対話する―プロセス指向心理学の新たな試み (NHKブックス)』◆

この本は、おそらくミンデルの本の中でいちばん平易で読みやすいものの一つだ。 ミンデルが創始したプロセス指向心理学は、個人療法、家族療法、集団療法などに適用されると同時に、コーマワークとしても新たな展開を見せている。コーマとは昏睡状態、コーマワークとは昏睡状態の人とのワークを意味する。この本は、コー マワークという特異で独創的なワークの視点からのミンデル世界への入門と考えてもよい。

昏睡状態の人と対話などできないという常識にがんじがらめになっていた医師やセラピスト、その他多くの人々を驚愕させる成果の積み重ね。これまで誰もなしえなかった対話を可能にした驚くべき才能と独創性。その成果を基礎にした説得力。

しかも、その対話や実践的な成果から自ずと明らかになるのは、肉体を超えた魂の永遠性や、肉体の死に直面しつつそれを乗り越えて成長する精神の感動的なあり方なのだ。昏睡状態の人と対話をするという、きわめて具体的な実践を踏み外さず、その視点からのみ語りつつ、とてつもなく深い精神の世界を語っているのに驚く。 その実践に基礎付けられた事実の重みがこの本に、他に類を見ない価値を与えてい る。

昏睡状態にあった魂が、肉体に閉じ込められた視点から認知する「現実」を超えて、はかり知れない精神の世界へ飛び立とうとする。そのとき、愛、自由、癒しといった偉大な課題を成し遂げていく様が、ミンデルとの感動的なワークを通して明らかになってく。昏睡状態は「閉じられたアイデンティティから、より大いなる命に向けての自由を生み出すための歓喜に満ちた最後のダンスの試みであるかもしれない」とミンデルは捉えるのだ。

彼は、「旅の道のりは、しばしばトランス状態や昏睡状態といった影の部分をさまよい、通り過ぎる」とも言う。旅とは、もちろん大いなる命へ向けての旅だ。その旅の道のりにおいて昏睡状態は、しばしば積極的な意味を持つ。「命に関わる病気が死のきわで表す症状は、光明につながる道なのだ。身体から発信されるシグナ ルは、それがいつ現われるかに関わりなく、自覚を捜し求める夢なのである。」

身体のどのようなシグナルが、「自覚を探し求める夢」としてどのようにミンデ ルに受止められ、どのように応答されていくかは、ぜひ本をとって確かめていただきたい。ここではミンデルの次のような言葉を紹介するに留めよう。

「私が出会った昏睡状態になった人々は脳の構造上深刻なダメージを受けた人以外は、全員目を覚まし、パワフルな体験を言葉で語ってくれた。脳にひどい外傷的なダメージをこうむった人ですら、プロセスワークに対して非言語的な合図によって肯定的に反応した。一方、脳にひどい損傷を負っていない人々は目を覚まし、未解決の愛や学ぶべきテーマを完了させた」

この本でもう一つ興味深いのは、ミンデルの他の本には見られない、霊的な世界についてのかなり踏み込んだ発言も見られる点だ。 たとえば、「死に瀕した人々の多くがベッドに横たわりながら、同時によその町中を歩き回るという体験を私にきかせてくれた。私はこのようなケースから、人間の意識は肉体の外に飛び出すこともあり得ると考えるようになった」等々の発言。 いずれにせよ、ミンデルのコーマワークが、以上のような生命観をもとに実践され、またコーマワークの実践が、このような生命観を育んでいったのだということを忘れてはならない。

ミンデルは最後の章を「脳死と死の倫理学」にあてている。最近のニュースでも長い昏睡状態から目覚めた事例があったが、昏睡状態での体験を味わい尽くした後で、自らの決心で息を吹き返す人もいるのだ。持続的な植物状態においてさえ、脳と精神が同一とはいえないと彼はいう。そのような状態でも患者と対話ができるのであれば、死の判定を、家族や医師にまかせてしまっていいのだろうか。「生と死」 は、瞬間毎に当人によってのみ定義され得る」というのがミンデルの主張である。
    
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★特選の本13:47comments(0)trackbacks(0)
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破天 (光文社新書)
評価:
山際素男
光文社
(2008-10-17)
◆『破天・インド仏教の頂点に立ち日本人 (光文社新書)

インドの仏教指導者・佐々井秀嶺の半生を描いたこの本、読み始めてたちまち夢中になった。佐々井秀嶺については、山際素男の『不可触民の道―インド民衆のなかへ (知恵の森文庫)』などに紹介されているのを呼んで、強い関心をもった。同じ著者に『破天』があるのは知っていたが、絶版となっており、なかなか手に入らなかった。それが最近、新書版で復刊されたのだ。

読み始めると止められないほどだ。若き日の懊悩と何度かの自殺の試み、その果ての師との出会い、激しい修行、乗鞍山頂での「覚醒」、タイでの修行と失敗、そしてインドへ、と夢中で読みすすむ。ある程度は知っていた経緯だが、若き日の懊悩がこれほど深く、それが故に文字どうり死をも厭わぬ激しい求道に突き進まざるを得なかった様が、強く印象に残る。その激しい求道に刺激される。また、あらためて佐々井秀嶺という人物が、ある必然の流れのなかでインドへ導かれていったのだということが得心できる。

おそらくこの本を読んだ誰もがもつだろう強烈な印象は、彼がインド仏教徒とともに、その先頭にたって続けてきたブラーミン社会との闘争の凄まじさだろう。徹底して平和的な闘争だが、彼らにとって常に文字通り命をかけての戦いであったことが分かる。なぜ佐々井秀嶺にこのようなことが可能だったのか。

それは、彼が懊悩の果てに「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ」と一度はすべてを打ち捨てたからだろう。すべてを打ち捨ててしまい、あとはもう不可触民仏教徒のため、彼らとともに歩むことを徹底していくだけだった。おそらくその背後には、死んだアンベードカルの導きがあったのだろう。多くの不可触民とともにインド仏教復興への道を歩み始めようとした矢先に死んだアンベードカルにとって、佐々井ほどその志を継ぐにふさわしい人間はいなかったのだ。佐々井は「夢」に現れた竜樹=アンベードカルに導かれるようにして、その後の活動の拠点となったナグプールに一人乗り込む。

一度はすべてを打ち捨てているから、その瞑想や断食行も徹底的に凄まじい。ガンディの断食にも似た政治的「効果」をもたらした断食も凄まじいが、人知れず行おうとした瞑想や断食も、読むものに強烈な印象を残す。

正直いってこの本を読むまでは、まだ彼のことをよく知らず「ちょっとうさんくさいところもあるかも知れない」ぐらいに思っていたが、読後はそのような印象は全く消えた。確かに「色情因縁の業」の深さゆえの苦悩はとてつもなく大きいが、その絶望の深さが強烈な求道の根元にある。絶望の果てに、一切の私利私欲を打ち捨てた人間の潔さ。その潔さが、インドの地で一億五千万とも言われる仏教徒の絶大な信頼を獲得した理由のひとつであり、多くのインド人を引き付けつつ、仏教復興へと向っていく運動の原動力となっているのだ。

JUGEMテーマ:精神世界の本
★特選の本15:21comments(0)trackbacks(0)
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グレース&グリット―愛と魂の軌跡〈上〉
評価:
ケン ウィルバー
春秋社
(1999-10)
グレース&グリット―愛と魂の軌跡〈上〉

ケン・ウィルバーが出会うべくして出会ったとしか思えない理想の女性トレヤ。ケンをして「二人は、何度も生まれ変わりながらお互いを捜し求めていた」と言わしめた出会い。ケンの記述にも、トレヤの日記にも、互いにとっての出会いの衝撃が、その意味の大きさが、繰り返し語られている。

そして、結婚直前にトレヤの癌の発見。結婚式の10日後には、ステージ2の乳ガンだと診断され、ハネムーンを病院で過ごすことになる。その後のトレヤの闘病、自分の執筆活動を一切投げ打ってのケンの献身的な介護。トレヤの癌の発見は、もちろん二人を打ちのめす。にもかかわらず二人は互いの愛を確認していく。そしていくぶんか希望が見えたかに見える。しかし、それを打ち砕くような転移の事実。そんなことが何度も繰り返されていく。

結婚後、5年の間にトレヤは、二回の局部再発を体験し、正統医学と代替療法のあらゆる治療を試していく。しかし、やがてガンは脳や肺にまで転移していることが知らされる。余命は、2ヶ月から4ヶ月だと宣告されるのである。

その過程で二人は絶望的な危機に陥ったが、やがてそれを克服して成長していく。まるで二人が出会ったのも、トレヤが癌になったのも、二人の魂の成長のために、はじめから計画されていたかのように。しかし、それにしてはあまりに過酷な試練。トレヤにとってもケンにとっても。

第9章(上巻)は、「ナルキッソス、あるいは自己収縮」と題され、ガンに苦しむトレヤとその介護に消耗しきったケンが、破局の寸前にまでいたる様が如実に描かれている。ケン・ウィルバーにもこのような絶望の日々があったのかと、驚き、かつ胸を痛めながら読む。

しかし、やがて二人は苦しみのどん底で互いに学んで、立ち直っていく。ケンは言う、 「‥‥自我が他人を許そうとしないのは、他人を許すことが自我そのものの存在を蝕むことだからだ。‥‥他人からの侮辱を許すということは、自分と他人との境界線を曖昧にし、主体と客体という分離した感覚を溶かしてしまう。そして、許しによって、意識は自我やそれにたいして加えられた侮辱を手放し、そのかわりに主体と客体を平等に眺める〈観照者〉、あるいは〈自己〉すなわち真我に立ち返っていく。‥‥ぼくの自我はかなり打撃を受け、傷ついていた‥‥だから許し以外には、自己収縮からくる苦痛を解きほぐす方法はなかったのだ。」(下巻P284)

トレヤは、ガンの転移についての知らせを受ける度に、泣き、怒り、打ちのめされた。しかし、そのつど立ち直り、次のように語るようになる。 「困難に立ち向かい、肉体的な健康を手に入れることや、社会で確固とした成果をあげることを、わたしは成功とみなしてきました。けれども今、わたしは、ものの見方の変化、つまり、より高い基盤からの選択とは、内的変化であり、内的選択であること、すなわちわたしたちの存在における内的な変容なのだと感じています。世間的な行為について語り、それを称讃するのは簡単なことですが、わたしが興味をそそられるのは、日々の霊的な修行によって自分自身が内的に変化し、肉体よりもずっと高いレベルまでますます健康になっていくことなのです。」

この本の最後の部分、トレヤの死の前後についてのケンの描写は、読むものの心を何がしか浄化する。ガンの極限の苦しみと眼前の死をこのように生き、このように死んだ人がいたということが、私たちを勇気付ける。

「恩寵(グレース)と勇気(グリット)。「あること」と「すること」。‥‥完全な受容と猛烈な決意。こうした魂の二つの側面、彼女が全人生をかけて闘い取り、そしてついにひとつの調和した全体性に統合することができた、二つの側面――これが、彼女が後に遺そうしたメッセージだった。‥‥彼女の唯一にして第一の、そしてすべてを凌ぐ人生の目的、それを彼女は成就したのだ。その成就は、彼女が達した理解以下ではとても太刀打ちできない苛酷な状況において、冷酷なまでに試された。彼女はそれを成し遂げ、‥‥そして彼女は、今、死を望んでいた。」(下巻P326)

そしてケンは、「彼女との最後の半年は、まるで可能なかぎり互いに奉仕し合うことを通じて、スピリチュアルなハイウェイを一緒に高速でドライブしていたかのようだった」という。この彼の生き方にも心打たれる。本当に大切なことが何であるかを教えてくれる。求道の根源がここにある。

「ぼくは最後になってようやく、不平や不満を言わなくなった。ことに、彼女につかえるために五年もの間、自分の仕事を顧みられなかったことに対する不満を(‥‥)。そうした不満をぼくは完全に手放してしまったのだ。全然後悔などしていなかった。ただ、彼女の存在そのものと、彼女につかえることの、途方もない恵みに感謝していた。‥‥ぼくたちはシンプルかつ直接的な方法で互いを助け合い、互いの自己を交換しあった。だからこそ、自分や他者、「わたし」とか「わたしのもの」といった観念を超越した、永遠の〈スピリット〉をかいま見たのだった。」(下巻P342-343)

トレヤとケンの生き方を読んでいると、この限りあるいのちを限りあるいのちとして自覚したうえで、それをどう生きるか、がもっとも大切だということ、一瞬一瞬その問いを自覚して生きることが大切だということが、強く心に迫って来る。限りあるいのちと自覚した上で、そこで何を学ぶのか、何が大切なのかを問い、それを生きるということ。この問いの根源性を思い起こすために、私はこの本の最後の部分を何度も読み返していくことになるだろう。

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★特選の本22:53comments(0)trackbacks(0)
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ポケットの中のダイヤモンド―あなたはすべてをもっている
ポケットの中のダイヤモンド―あなたはすべてをもっている

ガンガジは、アメリカ人女性だが、ラマナ・マハルシの弟子パパジによって覚醒を得たという。そのため、ラマナ・マハルシの教えに共通しながら、それでいて彼女独自の新鮮で平易で説得力のある言葉で覚醒の真髄を語っている。覚醒についてこのような語り方もあったのかという驚きをを感じた。私にとって大切な一冊になるであろう。

本を開いてランダムに言葉を拾ってみよう。

「‥‥傷つくことを厭わない、というのが何より大切なのです。傷つくことを受け入れる意思がなければ、あなたは愛することにも、死ぬことにも、生きることにも、存在することにすら前向きにはなれないでしょう。」

「徹底的に死ぬ覚悟ができなければ、徹底的に生きることはできません。そして死の恐怖と徹底的に向き合う覚悟がない限り、徹底的に死ぬことはできません。あなたが本当に死の恐怖と向き合えるなら、あなたは心安らかです。決してしなないものの存在に気づくからです。」

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評価:
ガンガジ
徳間書店

★特選の本14:17comments(0)trackbacks(0)
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バイブレーショナル・メディスン―いのちを癒す「エネルギー医学」の全体像
評価:
リチャード ガーバー
日本教文社
バイブレーショナル・メディスン―いのちを癒す「エネルギー医学」の全体像

読書することの醍醐味をたっぷり味わった。従来の医学から無視されがちな様々な癒しの技法を統一的に説明し、きわめて雄大なスケールで波動と人体、波動と病や癒しとの関係を明らかにする。

人間は、「多次元的存在」をなす生命体である。ひとりの人間のなかには意識の多様な周波数帯が共存している。人間は、目にみえる物質的身体と眼にみえない高次エネルギー身体が複雑に結合したものである。本書は、これまでの実証的な研究を総動員してきわめて用意周到に、しかも大胆に、エネルギーの「多次元的組織体」としての人間を描き出し、それに基づいて病と治癒の仕組みを解明する。

この分野についてこれだけ実証的な考察と理論化が徹底的になされた意義ははかり知れない。以降、肯定的、否定的、どちらにせよ、この本を踏まえることなしに代替医療の分野を語ることはできないのではないか。それほどに重要な本だと思う。

JUGEMテーマ:精神世界の本
★特選の本20:40comments(0)trackbacks(0)
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臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証
評価:
石井 登
アルファポリス
臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証

◆‥‥久し振りに、本当に久し振りに、本を読むことに熱中しました。‥‥こんないい本を書いてくださったことに心からお礼を申し上げます。

◆私は、およそ20年まえに「臨死なき臨死体験」をしまして、肉体的には何も異常なしに「光」だけを経験しました。その後、人に知られると「狂ったんじゃかいか」と思われそうで、誰にも言わずに隠したまま過ごしてきました。‥‥

◆(この本)を読ませて頂いて、「これだ、これだ。これこそ僕のいいたかったことだ!」と、大袈裟に思われるかも知れませんが、飛び上がるような心持ちでした。

◆その一つは「この光は幻覚ではなく、現実の経験だ」ということ。第二に「この光は仏教における『光明』や、『悟り』にも相当する深い意味のある経験だ」とうこと。本当にその通りだと思います。

◆(この本)は実に冷静に、考え抜いて論旨を展開していらっしゃいますが、僕は少しお恥ずかしいくらい感情的に、そしてまた興奮しています。(読者Y・I氏の感想より)

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★特選の本20:24comments(0)trackbacks(0)
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人生は廻る輪のように (角川文庫)
評価:
エリザベス キューブラー・ロス
角川書店
(2003-06)
★『人生は廻る輪のように (角川文庫)』★

彼女の本でこれほど心に響いたことはなかった。死は人間にとって最大の学びの機会であり、そうした死の意味に真正面から取り組んだのが彼女だ。彼女がこの問題に導かれて行く運命的なプロセスが、幼児期からつぶさに語られる。

死、そして癒しと愛という彼女の中心テーマに立ち向かっていく姿勢に、まぎれもない真実さを感じる。さらに幼少のころから若き日にかけての、次から次へと起こる印象深い出来事。苦しむ人々を助けようとする意志と、待ち受ける困難。それを持ち前の行動力と偶然とは思えぬ運命の力によって克服していく。

読み物としても瞬く間に心を奪われて、一気に読ませる。その純粋なエネルギーに心の底から洗われる。

ほとんどの医師たちが、死に臨む患者の意識に直面することを避け、むしろ死をタブー視する中で、患者とともに苦しみ悩み、寄り添っていく。多くの患者たちとともに死に直面する中で、患者たちの意識にどのような変化が起こるかが明らかにされ、人間にとっての死の意味が明らかになる。

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死にゆく者からの言葉 (文春文庫)
評価:
鈴木 秀子
文藝春秋
(1996-10)
死にゆく者からの言葉 (文春文庫)』の冒頭で著者の印象的な臨死体験が語られる。その体験によって彼女は不思議な癒しの力を得る。それに感動したあるシスターは、彼女をつれて病院めぐりをはじめた。医者も匙を投げた患者や死を目の前にした患者たちを訪ね、彼女が黙って手を当てる。奇跡的に治る人もいれば、死んでゆく人もいた。どちらにせよ皆、手を当てられることをとても喜び、見知らぬ他人である彼女に不思議と心を許したという。

こうして死にゆく人々との出会いが始まった。多くの末期患者と接するようになった経験から彼女は、ある確信をもつようになる。それは、「死にゆく人たちが、死の迫っていることを知っている」という確信だった。また彼らは、残された日々に「自分の人生を振り返って自分の人生の意味を見つけ、あるいは未解決のものを解決し、不和を和解へ変え、より豊かな愛の結びつきにすることを望んでいるのだ」という確信だった。死にゆく人々とのそんな交流の数々から、この感動的な書物が生まれた。

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昏睡状態の人と対話する―プロセス指向心理学の新たな試み (NHKブックス)
評価:
アーノルド ミンデル
日本放送出版協会
(2002-05)
昏睡状態の人と対話する―プロセス指向心理学の新たな試み (NHKブックス)』の素晴らしさは、まず著者が、この現実を超えた深い精神の世界を語りながら、この現実世界で昏睡状態の人と対話をするという、現実的な実践を踏み外さず、その視点からのみ語られていることだ。これまで誰もなしえなかった対話を可能にした驚くべき才能と独創性。昏睡状態の人と対話などできないという常識にがんじがらめになっていた医師やセラピスト、その他多くの人々を驚愕させる成果の積み重ね。その説得力。 

しかもその対話や実践的な成果から自ずと明らかになるのは、肉体を超えた魂の永遠性や、肉体の死に直面しつつそれを乗り越えて成長する精神の感動的なあり方なのだ。肉体に閉じ込められた視点からの通常の「現実」を超えて、なおかつ魂が、愛、自由、癒しといった偉大な課題を成し遂げていく様が、昏睡状態の人との対話を通して明らかになってく。 その実践に基礎付けられた事実の重みがこの本に、類を見ない価値を与えている。

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さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる
評価:
エックハルト・トール,Eckhart Tolle,あさり みちこ,飯田 史彦
徳間書店
(2002-06)
さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』は、平易さと説得力をかねそなえた新しいさとりの書だ。

さとりについてこれまで多く語られてきた。本書も、言葉にしえないそれを指し示すのだが、何かが一味違う。とても新鮮に響き、しかも得心がいく言葉の連続だ。ページのほとんどをマーカーで塗りつぶしてしまうほど。この本に出逢えたことの喜びを、読んでいて何度もかみしめた。

本書の新鮮さのひとつは、その普遍性、統合性にある。聖書の言葉や仏教、とりわけ禅への言及も多いが、序章にあるようにまさしく「普遍的な魂の教え、あらゆる宗教のエッセンスを統合し、現代向けに書き改めた書」といえよう。「大いなる存在が、自分とともにある」ことがどんなことなのか、どうすればそうなるのか、とても分かりやすい言葉で、説得力をもって語られている。永く読み継がれていく名著だと思う。私自身、4回、5回と読み返していきたい。 

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